これだけ覚えれば大丈夫!ギター初心者向け7つのコード

Cコード

ギターを始めたばかりの頃は、どのコードを覚えれば良いのか、悩むことだろう。たくさんのコードを覚えようとする方もいらっしゃるかもしれない。しかし、初心者のうちは、たくさんのコードを一度に覚えるよりも、いろいろな曲で頻繁に使うコードを、しっかり覚える方が、効率が良い。

この記事では、ギターの初心者が最初に覚えるべき7つのコードを紹介し、それぞれのコードの押さえ方を、分かりやすく、詳しく解説する。最後まで読んで頂ければ、初心者として必要なコードはしっかり身につくはずだ。じっくり読んで欲しい。

1. ギター初心者向けの7つのコード

はじめに、初心者が覚えるべき7つのコード全てを紹介しておこう。以下の7つだ。

Cコード/Gコード/Emコード/Dコード/Fコード/Amコード/Bmコード

これらのコードは、ギターの初心者が最初に覚えるのにぴったりのコードだ。以下の表を見て欲しい。以下の表は、あるギターコードサイトの閲覧数ランキングをもとに、上位5位までの人気曲を調べて、すべてのコードの登場回数を数え、登場回数の多い順に、ランキングにしたものだ。

順位コードネーム登場回数
1Cコード147回
2Gコード136回
3Emコード89回
4Dコード77回
5Fコード66回
6Amコード55回
7Bmコード39回
8Eコード25回
9Aコード、Bコード(同数)17回
ランク外その他のコード(C#m,D#dim等)81回

この表を見てわかる通り、冒頭に挙げた7つのコードは、人気曲の中で頻出するコードだ。そのため、これらの7つのコードを覚えてしまえば、ほとんどの曲は、なんとか弾くことができるようになる。

特に、CコードやGコードは圧倒的に登場回数が多いので、できるだけ早く覚えてしまおう。ここからは、これらの7つのコードの押さえ方を、上の表の順番で紹介する。

2. ギター初心者向けコード ①Cコード

Cコード

Cコードは、先ほどの表を見ても分かるように、様々な曲に、とても頻繁に登場するコードだ。ギターの初心者は、このコードから覚えるのが一番良い。

押さえ方は、上の、コードダイアグラム(コードの押さえ方を描いた図)を見ると分かりやすい。左手の薬指で5弦3フレット、中指で4弦2フレット、人差指で2弦1フレットを押さえる。ダイアグラムの6弦のところに「X」印がついているのは、「6弦を弾かない」という意味だ。Cコードを押さえたとき、右手で鳴らしていい弦は、1弦~5弦だけだ。

6弦を弾かないようにするか、左手の薬指の先で、6弦に軽く触れておいて、音を鳴らさないようにしよう。

※コードダイアグラムの見方を詳しく知りたい方は5分でカンタン!コードダイアグラム基本の読み方!を参考にしてほしい。

3. ギター初心者向けコード ②Gコード

Gコード

続いて紹介するのは、Gコードだ。Gコードも、Cコードと同様に、頻繁に、様々な曲で登場するコードだ。初心者のうちに、しっかり覚えてしまおう。指を大きく開く必要があるので、Cコードよりも少し押さえにくいかもしれない。以下にコツを紹介するので、時間をかけて、じっくり練習しよう。

Gコードは、上の図のように押さえる。薬指で6弦3フレット、中指で5弦2フレット、小指で1弦3フレットを押さえる。ここでのコツは、「左手に余分な力を入れないこと」だ。左手に力が入ってしまうと、指が開きにくくなる。そのため、意識的に力を抜いて押さえるようにしてみよう。

意識的に左手の力を抜いて押さえる練習をすることは、ギター初心者であるうちに、ぜひやっておきたい。力が入ったままコードを押さえるクセがついてしまうと、なかなかクセが抜けず、後々コードを押さえるのが大変になる。そのため、今のうちに、力を抜いて、脱力してコードを押さえられるようにしよう。

また、それでも、Gコードが押さえにくいときは、薬指を中指、中指を人差指に変えてみよう。つまり、中指で6弦3フレット、人差指で5弦2フレット、小指で1弦3フレットを押さえるのだ。この方が押さえやすい場合は、こちらで押さえて頂いて問題ない。

4. ギター初心者向けコード ③Emコード

Emコード

Emコードも、よく使うコードだ。押さえ方は、とても簡単で、初心者でも難しくはないだろう。CコードやGコードが押さえられないときは、Emコードから練習しても良い。

Emコードは、人差指で5弦2フレット、中指で4弦2フレットを押さえる。こちらは、Cコードと違い、6弦~1弦までのすべての弦を鳴らして良い。

また、この押さえ方で押さえにくいときは、人差指を中指、中指を薬指に置き換えても問題ない。

5. ギター初心者向けコード ④Dコード

Dコード

Dコードの登場回数は、CコードやGコードほど多くない。しかし、Dコードに似た形のコードの登場回数が多いため、覚えておけば、いろいろなコードに応用できる。初心者のうちに覚えてしまおう。

Dコードは、3弦2フレットを人差指、2弦3フレットを薬指、1弦2フレットを中指で押さえる。指と指の間の距離が近いので、少し押さえにくく感じるかもしれない。そのときは、指の、「フレットに対する角度」に注目してみよう。フレットに対して、指を垂直にしたり、斜めにしたり、様々な角度で押さえてみると、押さえやすい角度が見つかるはずだ。

また、上の図では、5・6弦の横に「X」印をつけている。そのため、右手で鳴らす弦は、1~4弦だけだ。5・6弦は鳴らさないように注意しよう。

6. ギター初心者向けコード ⑤Fコード

Fコード

さて、Fコードを紹介しよう。Fコードは、ギター初心者を卒業するための、最初の関門だ。このコードが押さえられないために、ギターをやめてしまう人が、とても多いといわれている。そのくらい押さえるのが難しいコードだ。

何が難しいのかというと、人差指で3本の弦を同時に押さえることが難しい。上のコードダイアグラム(図)を見てもらうと、人差指で1弦~6弦をまとめて押さえるように描かれている。押さえてみると、これが厄介なのだ。このようなコードを「バレーコード」という。

実際には、薬指・小指・中指で、それぞれ5弦3フレット、4弦3フレット、3弦2フレットを押さえているので、人差指で押さえるのは、6弦・2弦・1弦の1フレットということなる。

押さえ方としては、まず人差指以外の3本の指で、それぞれの場所を押さえる。その後で、人差指を左側に添えて、人差指の「側面」で、6・2・1弦を押さえる。

6弦1フレットは、人差指の先端近くで押さえ、1・2弦の1フレットは、人差指の側面、関節の部分で押さえるのがポイントだ。指の側面で、特に硬い部分を使って押さえると押さえやすい。

Fコードの押さえ方については、最速で上達!Fコードがすぐに弾けるようになる5つのコツで、分かりやすい解説をしているので、ぜひ参考にしていただきたい。

【コラム】バレーコードで挫折しない方法

Fコードと、この記事の最後で紹介するBmコードは、どちらも「バレーコード」だ。バレーコードは、慣れるまでは、本当に難しい。しかし、ここで挫折してしまうのは、あまりにも勿体ない。

もし、押さえられずに苦戦しているときは、一度、バレーコードをあきらめても良い。バレーコードをあきらめて、他のコードをきちんと弾けるように練習しよう。そうしているうちに、コードを押さえる要領をつかみ、いつのまにかバレーコードが押さえられるようになっているということが、現実にはよくある。

難しく考えず、時間をかけて少しずつ練習するのが、挫折しないための、最も効果的な方法だ。

7. ギター初心者向けコード ⑥Amコード

Amコード

Fコードとは打って変わって、Amコードは、初心者にも押さえやすいコードだ。にもかかわらず、頻出度は高いので、ぜひ覚えておこう。

押さえる場所は、Cコードとよく似ている。Cコードで押さえていた5弦3フレットの代わりに、3弦2フレットを押さえればAmコードになる(押さえる指は少し変わる)。

中指で4弦2フレット、薬指で3弦2フレット、人差指で2弦1フレットを押さえる。そして、6弦には「X」印がついているので、6弦は音を鳴らさないようにしよう。

8. ギター初心者向けコード ⑦Bmコード

Bmコード

最後に紹介するのは、Bmコードだ。Bmコードも、Fコードと同様に、「バレーコード」で、押さえ方が難しい。

人差指の、親指側の側面を使って、1~5弦をまとめて押さえる。しかし、他の指で2~4弦を押さえているので、実質的には、人差指で押さえるのは1弦と5弦だけだ。人差指の先端で5弦を、人差指の付け根近くの、関節の硬い部分で1弦を押さえよう。

薬指で4弦4フレット、小指で3弦4フレット、中指で2弦3フレットを押さえる。それから人差指で1弦と5弦の2フレットを押さえる。人差指を軽く曲げると、押さえやすいだろう。

Fコードの後の【コラム】で述べたように、バレーコードは難しく、挫折しがちだ。もし押さえられずに悩んだときは、無理をせず、後回しにして、他のコードを練習するようにしよう。Bmコードは、Fコードに比べて、登場回数も少ないので、無理をして練習する必要はない。

9. ギター初心者向けコード まとめ

今回は、ギター初心者向けの7つのコードを紹介した。以下の7つだ。

Cコード/Gコード/Emコード/Dコード/Fコード/Amコード/Bmコード

Cコードから順に練習すれば、登場回数の多いコードはすぐに身につくようになっている。もし、弾けないコードがあったら、もう一度、その部分を読み返してみよう。繰り返し読んで、コードを押さえながら、練習することが、上達への近道だ。

また、FコードやBmコードは、登場回数は多いが、今すぐにできなくても問題はない。時間をかけて練習し、慣れてきてから挑戦しても遅くはない。じっくり丁寧な練習を心がけてほしい。

また、コードの数が多くて、覚えられないという方は、かんたんギターコードの覚え方!絶対に上手くなる3つの方法でギターコードの覚え方を詳しく説明している。ぜひ、こちらも参考にしていただきたい。

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