ギターのノイズを除去しよう!覚えておきたい5つの知識

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エレキギターをアンプに接続したら「ジー」というノイズが出る。ノイズがうるさくて演奏に集中できない。

このようなギターのノイズに関する悩みは、多くの方が持っていることと思う。ノイズがひどいと、演奏に集中できないのはもちろん、周囲の迷惑になってしまうこともある。

今回は、ノイズを除去するための、具体的な対策を紹介する。今すぐできる簡単な対策ばかりなので、一項目ずつじっくり読んで、あなたのギターのノイズ改善に役立ててもらいたい。




 

 

1.ギターのノイズの原因は?

エレキギターを演奏するときに、必ず直面する問題が、ギターのノイズだ。

ノイズがひどいと演奏に集中できないし、ステージでの演奏では、聴き手にとっても、嫌なものだ。エレキギターを演奏する人なら、必ずギターのノイズの原因を知り、状況に合わせてノイズを自分でコントロールできるようにしておかなければならない。

ノイズの主な原因は、ギターの電気的な部分に、問題があるためであることが多い。よくある原因と対策を解説していくので、どこに問題があるのか、1つずつ確かめて改善していこう。

[point-1]    ギターのノイズをコントロールできるようになろう

2.ギターのノイズ対策その1 「アンプの接続」

2.1 アンプの接続の順番は正しい?

まず確かめて欲しいことは、ギターとアンプを接続する順番だ。意外と意識していない方が多いが、この順番を間違うとノイズの原因になる。正しい順番でギターとアンプをセッティングすることで、大きなノイズや音割れ、突然のハウリングを防ぐことができる。

接続する順番で、特に注意しなければならないのが、シールドを差し込む順番だ。シールドを差し込む順番に気をつけながら以下の順でセッティングをしよう。

セッティングの順番は以下の通りだ。

<演奏する前>

 ①ギターのジャック(差し込み口)にシールドを差し込む。

②アンプのINPUTにシールドのもう一方を差し込む。

③アンプのボリュームつまみやゲインつまみが全て0になっていることを確認。

④ギターのボリュームつまみやトーンつまみがすべて10になってることを確認。

⑤アンプの電源を入れる。

<演奏した後>

①アンプのボリュームつまみやゲインつまみを全て0にする。

②アンプの電源を切る。

③アンプのINPUTからシールドを引き抜く。

④ギターのジャックからシールドを引き抜く。

演奏前の手順に注目しよう。最初からアンプの電源を入れるのではなく、シールドをつないでから電源を入れる。このとき、シールドは「ギター→アンプ」の順で差し込むこと。これを逆にするとギターのノイズの原因になってしまう。

電源を入れ、ボリュームを上げた状態でシールドを抜き差しすると、ノイズやハウリングが起こりやすくなるので注意が必要だ。基本的にアンプのボリュームつまみ等は0(最少)の状態で、電源を切ったまま、シールドを抜き差ししよう。

また、ギターのボリュームつまみやトーンつまみは基本的にいつも10(最大)にしておこう。特別な理由がない場合は常にギターのつまみは10にしておき、アンプやエフェクターのつまみで調節することをオススメする。ギター側で調節したり、アンプで調節したりすると、音作りのときに混乱してしまう場合があるからだ。

演奏後の手順は、演奏前と逆の手順で行えば問題ない。ただし、アンプのボリュームを0にするのを忘れないようにしよう。ボリュームが大きいままシールドを引き抜くと、引き抜く時の雑音が響いて、アンプにとっても耳にとっても良くない。アンプの電源を切るときも、ボリュームを0にしておこう。ボリュームを上げたまま電源を切ると「バチン」という音が響いて、これも良くない。

「シールドの抜き差し」と「電源のオン・オフ」のときには必ずアンプのボリュームを0にする。これがギターのノイズを防ぐための鉄則だ。

 

[point-2.1]

シールドを指してから電源を入れる

シールドは「ギター→アンプ」の順で差し込む

電源のオン・オフ時はボリュームは「0」にする

ギターのボリュームつまみはいつも「10」にする

2.2 アンプとギターの向きに注意しよう

アンプのセッティングが正しくできたら、次は演奏中のギターとアンプの向きに注目しよう。

ギターとアンプの向きや位置関係によってノイズが発生したり、減少したりすることがある。

演奏中にノイズが起こる場合については、ギターのノイズが発生するときに、ギターの向きを変えるとノイズが消えることが多い。ギターとアンプが向き合うようにしていると、ギターのピックアップがアンプから出た音を拾ってしまい、ノイズが起こることがあるのだ。

この場合の対策としては、単純にギターの向きを変えればよい。ギターがアンプの動作音を拾わないように、反対側を向いてギターを持つようにしよう。

また、ギターとアンプの位置が近い時にもノイズが発生することがある。演奏中にノイズがひどいときには、ギターとアンプの距離を遠ざけてみよう。長めのシールドをつかって、ギターとアンプの距離を離すと、ノイズが軽減されることがある。

[point-2.2]

ギターとアンプは向き合わないようにしよう

 ギターとアンプの距離を離しておこう





3.ギターのノイズ対策その2 「電子機器のノイズ」

3.1 ノイズの原因

ギターのノイズの素は基本的に、周りの電子機器が出している音だ。それらの動作音などを、ギターのピックアップマイクが拾ってしまうことが原因でギターのノイズが起きている。たとえば、蛍光灯やエアコン、扇風機などの電子機器の「ジー」という小さな音が、マイクに拾われて、大きく聞こえている場合があるのだ。

そもそもギターのピックアップはマイクなので、そこに何らかの音を聞かせると、音が増幅されてアンプから聞こえてくる。ギターの弦の音が大きくなるのは、弦の振動をピックアップが拾っているからなのだ。

試しに、ギターのピックアップマイクにイヤホンなどで音楽を聴かせてみよう。アンプから音が大きくなって聞こえてくるはずだ。

この仕組みを分かっておくと、ノイズの原因が何なのか特定しやすくなる。周囲を見渡して、ノイズの素になっている音を取り除けばいいのだ。

[point-3.1]    ノイズの根本的な原因は周囲の電子機器

3.2 周りの電子機器の電源を切ろう

このノイズの対策方法は簡単だ。このノイズのほとんどは周囲の電子機器の動作音だ。周りにある電子機器の電源を切ろう。蛍光灯やテレビなどの電源を切っておけば、これらのノイズは起こらない。

携帯電話やスマートフォンなどは、ノイズがほとんど無いので、そのままでも構わない。身の回りの電子機器の電源を切って、どの電子機器からノイズが出ているのか、確かめてみるといい。

[point-3.2]    動作音の大きな電子機器の電源を切ろう 

さて、ここまでは、アンプの接続順と周辺機器のノイズについて説明した。これらはとても基本的な対策で、常に気を付けておく必要がある。

ここからは、基本的な対策を抑えた上で、時々発生するノイズの原因を考えていこう。

4.ギターのノイズ対策その3 「ジャックの汚れ」

4.1 ギターのジャックの汚れがノイズの原因?

この章では、ギターのジャック(シールドのギター側の差し込み口)とノイズの関係について説明しよう。

時々発生するノイズの原因として、ジャックの汚れが関係していることがある。意外と意識していないが、ギターのジャックには、ホコリや手垢がたまっていることがあるのだ。これらの汚れが原因で、ギターのノイズが発生する場合がある。

4.2 なぜジャックの汚れでノイズが発生するのか?

では、なぜジャックの汚れでギターのノイズが発生するのだろうか?

エレキギターは基本的に、シールドのプラグとジャックが、ジャック内部の2か所の点で接することで、接続されている。この2か所が汚れたり、さびてしまうと接続が上手くいかず、ノイズが出てしまうのだ。

このさびが悪化すると、そもそも接続ができなくなってしまうこともある。音が出なくなってしまう可能性もあるので、時々汚れを取っておかなければならない。

[point-4.2]    ジャックの汚れが接続不良の原因に

4.3 ジャックの掃除の仕方

それでは、ギターのジャックの汚れをきれいにする方法を理解していこう。ジャックの掃除は、何も特別なことはなく、それほど難しくはない。掃除のポイントは以下の2点だ。

  • 綿棒でジャックの中をこする
  • 接点復活剤を少し使う

まずは綿棒を用意しよう。綿棒を使って、ジャックの中をこするようにして磨いていく。この時、ただ綿棒を使うだけでなく、ジャックなど金属部分専用の洗浄剤を使おう。ギターの金属パーツ用の洗浄剤は、楽器屋さんで購入できる。「接点復活剤」という名前で売っていることが多い。

また、接点復活剤を使う場合は、軽く綿棒の先に吹きかけて、綿棒でジャックの中を擦るようにしよう。あくまでも軽く吹きかけて使うことがポイントだ。多量につけたり、直接ジャックに吹きかけたりすると、復活剤がジャックに残ってしまい、そこに余計にホコリがたまってしまうので、注意が必要だ。

もし洗浄剤が用意できない場合は消毒用のエタノールなどを使っても構わない。これは薬局でも取り扱っていることがほとんどだ。ただし、油分を含んでいるものは、上記と同様、ジャックに油分が残って、ホコリがたまる原因になるので、油分のないものを使おう。

5.ギターのノイズ対策その4 「シールドの消耗」

5.1 シールドの消耗でノイズが発生する?

次はシールドを消耗してしまったことによって発生するノイズについてだ。シールドでアンプとギターを繋いでいる訳だが、実はこれも弦と同じで、長い間使っていると、質が落ちてくる。シールドは消耗品なのだ。

弦をしばらく使っていると、弦がさびてきて、音の質が悪くなる。シールドもこれと同じで、しばらく使っていると音の質が落ちてきたり、ノイズが発生したりする。

しばらく使っていて、ノイズが目立つようになったり、シールドが原因で音が出なくなっているように感じたら、新しいものに変えてみよう。

[point-5.1]    シールドは消耗品。使い続けるとノイズの原因に

5.2 安いシールドはノイズも発生しやすい?

シールドは弦と同じ消耗品だと述べたが、弦と同じで、価格が安いとそれだけ質の低いものが多い。あまり安いものだと、すぐにノイズが発生したり、音が出なくなてしまうこともある。

音が出ないと練習も煩わしくなってしまうし、いざというときに困ってしまうので、なるべく品質の良いものを買っておこう。

音に特別なこだわりがなければ、極端に高いものを買う必要はないが、最低1500円くらいのシールドを買っておくことをオススメする。この価格帯なら、とりあえず外すことはない。

それでも消耗品であることには変わりないので、できるだけ大切に扱って、不具合が生じたら、新しいものに交換しよう。

[point-5.2]    安すぎるシールドはノイズが起こりやすい。1500円くらいのものがベスト。

低価格・高品質のシールドケーブルメーカー「CANARE」

筆者が普段使いのシールドとして愛用しているのは、日本のケーブルメーカー「CANARE(カナレ)」のシールドだ。電気的な強さがなく、比較的、自然な音がする印象だ。ノイズもきちんと抑えられている。また、プラグ部分の耐久性が、非常に優れている。プラグの破損をあまり心配せずに使えるため、他のシールドよりも長く使える感がある。価格も1500円前後でお手ごろだ。

 

5.3 シールドの束ね方でノイズを防止

シールドを大切に扱うと述べたが、単に踏んだり、引っ張ったりしないのはもちろん、使用後の束ね方にも注意しておかなければならない。

電化製品のコードを適当に丸めたり、絡まったままにしておくと、断線して火事の原因になるというのは、よく言われる話だが、これはシールドでも同じだ。

シールドを絡まったままにしておいたり、結び目を作ったりすると、簡単に消耗してしまう。きちんと束ねて、シールドを傷めないようにしておこう。

束ね方としては、シールドが売っていた時のような状態にしておくのがオススメだ。丸く束ねて、マジックテープで丁寧に束ねておこう。

[point-5.3]    シールドは売っている時の状態で束ねて大切に保管しよう

6.ギターのノイズ対策その5 「エフェクターで除去」

6.1 エフェクターでノイズが除去できる?

ここまでは、ノイズを作らないような対策を説明してきたが、最後にノイズを自力で除去する方法を解説しておく。

ノイズを自分で除去するために有効なのがエフェクターだ。オーバードライブやディストーションのような歪み系のエフェクターをご存知の方は多いと思うが、実はノイズを除去できるエフェクターも存在するのだ。

ノイズを除去するエフェクターは「ノイズゲート」や「ノイズリダクション」と呼ばれる。ギターとアンプの間に接続するだけで無駄なノイズを除去できる。

[point-6.1]    エフェクターでノイズを除去できる

6.2 ノイズ除去にオススメのエフェクター

では、ノイズを効果的に除去するためにどんなエフェクターを使えばよいのだろうか。「ノイズゲート エフェクター」という検索ワードを、GoogleやAmazonで検索すれば、多くのノイズ除去用エフェクターが出てくるが、どれが良いかは初心者には判断の難しいところだ。

またノイズゲートのエフェクターを購入しても、ノイズだけをきれいに取り除くのは慣れるまで難しい。そこで初心者にオススメしたいのがマルチエフェクターだ。

[point-6.2]    初心者にはマルチエフェクターでノイズ除去がオススメ

6.3 ノイズ除去もできる マルチエフェクターとは?

マルチエフェクターとは、文字通り多様な種類のエフェクターが一台にまとめて入っている、ハイテクなエフェクターだ。通常のエフェクターは、一台では、オーバードライブならオーバードライブ、ディストーションならディストーションの効果しか得られない。

しかしマルチエフェクターは、一台で、オーバードライブやディストーション、コーラス、リバーブ、ノイズゲートなど様々な種類のエフェクトを一台で再現できる。

マルチエフェクターの多くには、ノイズ除去用のエフェクターが搭載されていて、複雑な設定をしなくても繋いだ瞬間から勝手にノイズが除去される。演奏に支障が出ないレベルで効果的にノイズ除去してくれるので初心者にはもってこいだ。

[point-6.3]    マルチエフェクターなら設定不要でノイズ除去できる

6.4 ノイズゲート搭載のマルチエフェクター

マルチエフェクターには多様なエフェクターが内蔵されているので、高そうに思われるかもしれないが、実はとても安価で購入できる。

中でも特に安価で、初心者にも使いやすいのは、「ZOOM G1on」だ。価格は7000円前後で安価だが、膨大な種類のエフェクターが内蔵されていて非常に便利だ。もちろんノイズ除去にも効果を発揮してくれるので、興味のある方はぜひ試してみよう。

7.「 ギターのノイズ対策」のまとめ

今回はギターのノイズ対策についてまとめた。ノイズの原因と対策を知り、ノイズをコントロールできるようになると、練習時でもライブ演奏でも、快適に演奏できるようになる。ノイズ対策のポイントをもう一度振り返ってみよう。今回取り上げたノイズ対策知識は以下の通りだ。

  • アンプの接続
  • 電子機器のノイズ
  • ジャックの汚れ
  • シールドの消耗
  • エフェクターで除去

一つ一つの対策に丁寧に取り組んで、ノイズをコントロールできるギタリストになろう。

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