はじめて覚えるギターの弾き方!4つの基本

ギターの弾き方

このページを見てくれているあなたは、きっとギターを手にしたばかりで、ギターの弾き方を学びに来てくれたのだと思う。このページではギターの弾き方の基本を、初心者の方でも分かりやすいように説明している。このページを見ながら練習してもらえれば、すぐに、ギターの基本が理解できて、1日のうちにギターで1曲弾けるようになる。

1.ギターの弾き方①「ギターを弾く前に必要な準備」

まず、ギターを弾き始める前には、少し準備が必要だ。1つ1つの準備をきちんと行っていくことで、本当に上手いギタリストになるための土台ができてくる。きちんと取り組もう。

1.1.ギターの弦をきちんと張ろう

ギターを演奏する前には、当然のことだが、すべての弦をきちんと張っておこう。時々、数本の弦が切れたまま練習している人を見かけるが、弦がすべてそろっていない状態で練習すると、音感が身に付かなかったり、運指(指の動き)の感覚が鈍くなったりする。全ての弦をきちんと張ろう。

また、弦がさびている場合も、新しい弦に張り替えておこう。弦の張り方は、アコギの弦交換をしよう!初心者も30分で分かる画像解説!で分かりやすく解説している。エレキギターの場合でも、基本のやり方は同じなので十分参考になるはずだ。

1.2.ギターの弦をチューニングをしよう

ギターの6本の弦をきちんと張ることができたら、チューニングをする。チューニングはギターの弦の音を、正しい音に合わせる作業だ。チューニングの方法を以下に簡単に解説しよう。

1.2.1.チューニングの基本

チューニングの基本は6本の弦の音の高さを決められた音に合わせることだ。ギターの弦の音は以下のように決められている。弦の張り具合を調整して、これらの音に合わせていこう。

6弦―E(ミ) 5弦―A(ラ) 4弦―D(レ) 

3弦―G(ソ) 2弦―B(シ) 1弦―E(ミ)

1.2.2.チューニングのやり方

チューニングのやり方にはいくつかあるが、主に以下の3つがよく使われている。これらのやり方で一番自分に合ったものを選ぼう。

①チューナーを使う方法 

②音叉(おんさ)を使う方法 

③ピアノなど他の楽器を使う方法

1.2.3.①チューナーを使ったチューニング

チューナーを使う方法は、初心者にとって一番簡単でやりやすい方法だ。チューナーというのは、マイクでギターの音を拾って、その音の高さを表示してくれる機械だ。表示にしたがって、音を変えていき、ギターの音を、1.2.1.の表のように合わせていく。チューナー自体は、2000円程度で購入できるので、楽器屋で探してみて欲しい。チューナーを使ったチューニングのやり方はギターのチューニングが狂う!4つの原因と解決策で詳しく解説しているので、これを見てやってみよう。

1.2.4.②音叉を使ったチューニング

音叉を使う方法は初心者には少し難易度が高い。音叉というのは、クワガタの角のような形をした、金属の棒で、叩くと、常に正確なA(ラ)(5弦)の音が鳴る。この音叉の音を聞いて、これと一致するように、5弦の張り具合を調整していく。そして、5弦をA音に合わせた後、それを基準に他の弦を調整する。音叉は500円くらいで購入でき、慣れると音感がかなり良くなるが、初心者のうちは、チューナーを使うやり方がお勧めだ。

1.2.5.③ピアノなど他の楽器を使ったチューニング

ピアノなど他の楽器を持っていて、演奏の経験がある人は、それを使ってチューニングできる。楽器を使って、1.2.1.の表のようにギターの弦の音を合わせていけば良い。

1.3.左手指の爪を短く切っておこう

演奏を始める前には、自分自身のことにも気をつかっておこう。左手の爪を短く切ることは、ギタリストとして必須の心得だ。左手の爪は、深爪ぎりぎりくらいに切っておくべきだ。これは、左手の爪先が指板(フィンガーボード)に当たって、指板が傷つくのを防ぐためだ。

また、爪が長いと運指が難しいこともある。本当に上手いギタリストを目指すなら、常に爪の短い状態を保とう。

2.ギターの弾き方②「ギターを構えてみよう」

ギターを弾く準備ができたら、ギターを構えてみよう。ギターには正しい構え方があり、これをきちんと覚えておくことで、演奏がしやすくなり、上達が早くなる。

2.1.座って構える場合

まずは座ってギターを弾く時の構え方を説明する。ギターを始めたばかりの頃は、座って演奏する方が安定していて、運指もスムーズにできるので、オススメだ。ポイントは以下の3点だ。以下の3点に注意しながら、画像のようにギターを構えてみよう。エレキギターもアコースティックギターも、構え方は同じだ。

ギターの弾き方

①右足の太ももの付け根に、ギターのボディーのくびれ部分を乗せる。

右足の太ももの付け根に、ギターのくびれ部分を合わせて、乗せてみよう。このとき、ギターの背面が、体にきちんと密着するようにすると、安定して弾きやすい。

②右手はギターのブリッジ付近に乗せ、腕は軽く曲げてボディー表面に沿わせる。

右腕をギターの表面に触れさせて、右手は、甲の部分をブリッジに乗せる。ひじの関節は軽く曲げて、ギターの側面に合わせよう。アコギの場合は側面が広くなっているので、ひじを乗せると、右腕が安定する。

③左手は、腕を軽く曲げて、脇を軽く締め、ギターのネックをつかむ。

左腕は軽く曲げて、少し脇を締める。左手でネックをつかむが、親指はネックの裏側、それ以外の指は表側で、ネックを挟むようにしよう。

3.ギターの弾き方③「ギターの弦を押さえてみよう」

ギターを構えたら、いよいよギターの弾き方を覚えていこう。まずは弦の押さえ方を覚えよう。ギターの演奏では、左手で弦を押さえて、右手で弦をはじいて、弦を振動させて音を出す(左利き用ギターの場合は左右反対になる)。このときに、一番のポイントになるのが、左手の指先で弦を押さえる動作だ。これがしっかりできていないと、正しく音が鳴らないので、練習してきちんとできるようにしよう。

3.1.弦の押さえ方の基本

それでは、弦の押さえ方を見ていこう。弦は左手(左利きの人は右手)の指先で押さえる。この時、弦をフレット(指板の上にある金属の棒)にしっかり当てることがポイントだ。画像のように弦を、フレットに当てよう。画像は、ネック(ギターの首の部分)を横から見た図だ。人差し指で、弦をフレットに押し当て、親指はネックの裏側に回して、両方の指でネックを挟むようにして押さえよう。

ギター弦押さえ方

3.2.押さえ方のコツ

ギターの弦の押さえ方のコツは「できる限りフレットの近くで弦を押さえること」だ。押さえるフレットから離れた場所を押さえるとそれだけ強い力が必要になる。フレット近くを押さえることで、最小限の力で、弦を押さえることができるのだ。

ギター弦押さえ方

3.3.押さえる場所と音の高さ

弦の押さえ方のコツをつかんだら、押さえる場所と音の高さとの関係を覚えていこう。ピアノでそれぞれの鍵盤に「ドレミファソラシド」が割り当てられているのと同じように、ギターでも、どのフレットに弦を当てるかによって、音が変わる。以下がギターのフレットと、それに割当たっている音の高さの表だ。

フィンガーボード図

3.4.押さえる場所と音の関係を覚えるコツ(参考)

上記の表を暗記するのは難しい。しかし、コツさえつかめば表を見なくても、どのフレットを押さえれば、どの音がなるのかすぐに分かる。そのコツは「開放弦の音だけを覚えること」だ。開放弦というのは、弦を全く押さえずに、弾いたときに鳴る音の高さだ。

前述したが、チューニング時に合わせる音の高さが、開放弦の音の高さということになる。もう一度、その表を見てみよう。以下が、それぞれの弦の音の高さだ。6弦から「見られそシミ(ミラレソシミ)」と覚えよう。

6弦―E(ミ) 5弦―A(ラ) 4弦―D(レ) 

3弦―G(ソ) 2弦―B(シ) 1弦―E(ミ)

3.5.開放弦から目的の音の場所を探す方法(参考)

さて、開放弦の音の高さを覚えれば、あとは表を見なくても、押さえるフレットと音の高さの関係が分かる。このことを詳しく説明しよう。まず、ギターのフレットは、押さえた時に鳴る音が半音間隔になるように、打ち込まれている。「半音」というのは、「ド(C)」と「ド#(C#)」の間のような、音の高さの差のことだ。ピアノで言えば、 白鍵とそのすぐ隣の黒鍵の音の差だ(※)。

このことを利用すると、開放弦の音だけ知っていれば、すべてのフレットの音が、分かる。例えば、5弦の2フレットの音を表を見ないで、当ててみる。5弦の開放弦の音は「ラ(A)」なので、その半音高い5弦1フレットは「ラ#(A#)」、さらにその半音高い5弦2フレットは「シ(B)」の音だと分かる。

※半音について詳しく知りたい方は、3分でわかる半音下げチューニングのやり方!で細かく解説しているので、参考にして欲しい。

4.ギターの弾き方④「ピッキングのやり方を覚えよう」

4.1.ピッキングって何?

弦の押さえ方をきちんと覚えられたら、「ピッキング」のやり方を覚えよう。ピッキングというのは、右手にピックを持って、弦をはじいて音を鳴らすことだ。弦を6弦側から1弦側に向かって、下向きにはじくことを、「ダウンピッキング」、逆に1弦側から6弦側に向かって、上向きにはじくことを、「アップピッキング」という。

ダウンピッキング

アップピッキング

4.2.ピックの種類

ピックは三角形の薄いプラスチック板だが、ピックには大きく分けて2種類のものがある。1つは、正三角形に近い形の「トライアングル型」。もう1つは、しずくのような形の「ドロップ型」だ。トライアングル型のほうが、持った時に安定して、弾きやすく、幅広い使い方ができるので初心者にはオススメだ。一方で、ドロップ型は、先端が細く、小回りが利くため、リード演奏など、素早く、細かい動きが必要な演奏に向いている。

ピックの種類

4.3.ピックの持ち方

それでは実際にピックを持ってみよう。ピックは基本的に親指と人差し指の2本の指で挟むようにして持つ。まず、右手の人差し指の親指側を上に向けて、「コ」の字に軽く曲げる。次にピックの中心が、人差し指の爪の上にくるようにして、ピックを人差し指に乗せる。最後に、親指で上からピックを押さえればピックの持ち方の完成だ。言葉で説明するだけでは分かりにくいので、以下の絵を参考にしよう。

ピックの持ち方

4.4.ピックで弦をはじいてみよう

ピックの持ち方を学んだら、ピックで弦をはじいてみよう。ピックで弦をはじく時は、ピックの先端を使う。ピックの先端5mm位を弦に当て、そのまま上から下に、ピックを下す。このとき、ピックを持つ手に力を入れ過ぎないことがポイントだ。力を入れ過ぎると、ピックが弦に対して反発し、音がぎこちなくなってしまう。逆に、力を抜きすぎてもピックを落としてしまうので、ピックが落ちない程度の最小限の力加減で弦を鳴らそう。

4.5.ダウンピッキングとアップピッキング

前述した通り、ピッキングには、「ダウンピッキング(6弦側から1弦側)」と「アップピッキング(1弦側から6弦側)」がある。どちらのピッキングをするかは、場合によるが、基本的にはこの2種類のピッキングを交互に行う。これを「オルタネイトピッキング」という。

オルタネイトピッキングは、ダウンとアップを交互に行うので、効率よく素早いピッキングができる。試しにオルタネイトピッキングをやってみよう。下の図がその楽譜の例だ。ダウンピッキングとアップピッキングの記号も合わせて覚えよう。

オルタネイトピッキング
※オルタネイトピッキングなどピッキングについて詳しく知りたい方は、ギター初心者の基礎練習「ピッキング」ギター基礎練習のフレーズ集!毎日5分で上達する方法を参考にしよう。基礎練習フレーズで運指を上達させつつ、ピッキングのコツを学ぶことができる。

5.ギターの弾き方⑤簡単な曲を演奏してみよう

弦を押さえ、ピッキングができるようになったら、すでに簡単な曲が演奏できる。フィンガーボードの音の配置も覚えているので、楽譜(五線譜)が読める方なら、十分に演奏できるだろう。

また、五線譜が読めなくても、ギターには、ギター専用の楽譜がある。詳しくは5分でよく分かる!ギター楽譜の読み方で簡単な解説をしている。ぜひこの楽譜に慣れていってほしい。

6.ギターの弾き方 まとめ

今回はギターで一曲弾けるようになるまでの手順を解説した。これだけ覚えることができれば、とりあえず自分自身で練習を進めていくことはできるだろう。しかし、上記の内容は基本中の基本なので、退屈した方もいるのではないだろうか。MFCミュージックでは、そういった方のために、他にも様々な視点でギターの解説ページを作成している。ぜひ他のページも読んで、ギターの腕を磨いていって欲しい。

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