大事なギターを傷つけないためには、ギターケースをきちんと選ぶことが大切。しかし、ギターケースには、たくさんの種類があり、本当に必要なギターケースを選ぶのは、なかなか大変な作業だ。
今回は、ギター初心者でも、自分に本当に必要なギターケースを選べるように、ギターケースの選び方を簡単に解説する。ギターケース選びの参考にしよう。
このページの目次
ギターケースの選び方① ギターケースの主な種類
ギターケースには、大きく分けて3種類ある。
- ソフトケース
- ハードケース
- セミハードケース
それぞれのケースの違いは、ギターケース自体の強度(丈夫かどうか)や重量、材質などにある。どういう目的でギターケースを使うかによって、どれを選ぶべきかが違ってくるのだ。
それぞれのギターケースについて、詳しくみていこう。
ギターケースの選び方② ソフトケース
まずはソフトケースだ。ソフトケースは、楽器屋さん等でギターを購入するとおまけとしてついてくることもある、とても軽くて、簡素なギターケースだ。ソフトケースを別途に購入するとしても、とても安く手に入る。
特徴は以下の3つだ。
- とても軽い
- とても安い
- 強度は少し弱い
ソフトケースはギターケースの中でも一番に軽い。そのため持ち運びには非常に便利で、背中に背負うこともできる。自転車やバイクで持ち運ぶ人は、ソフトケースがおすすめだ。
また、ソフトケースは価格が安く、1000円前後で購入できる場合がほとんどだ。どこの楽器店でも、たいてい売っているので機会があれば値段を見てみよう。
ソフトケースの弱点としては、強度が他のケースに比べて弱い点が挙げられる。ナイロンなどの素材でできているので、傷がつくことは少ないが、落下や外からの強い衝撃には、耐えられないことも考えられる。
とはいえ、きちんと扱っていれば、ギターにそれほど大きなダメージを与える場面も少ないので、筆者はソフトケースの強度でも十分だと考えている。よほど高価なギターでない限り、ソフトケース以上の強度は必要ないだろう。
ギターケースの選び方③ ハードケース
次にハードケースを紹介しよう。ハードケースは、ギターケースの中で一番効果で、耐久性に優れた丈夫なギターケースだ。特徴は以下の3つがある。
- とにかく丈夫
- とても高価
- かなり重い
ハードケースは、とにかく丈夫で、耐久性に優れている。木材などの堅い材料で作られているので、ぶつかったり落としたりしても、ギターに傷がついたり、ギターが壊れたりすることは、まず、ありえない。
ただし、価格がとてもとても高い。安いギターが1本買えるくらいの価格だ。
さらに、ハードケースはとても重い。丈夫な分だけ重量があり、肩ひもは付いていないので、背負うことができない。ずっと手で持っていることになる。ずっと持っていれば、手が痛くなってしまうこともあるだろう。
ということで、筆者は、初心者にはハードケースをおすすめしていない。ケースを運んで手が痛くなれば、演奏するときにも問題だろう。ギターが非常に高価で、大切なものでない限りは(自分のギターは誰にとっても大切だろうが・・・。)、かならずしもハードケースは必要ではないと思われる。
ギターケースの選び方④ セミハードケース
最後にセミハードケースを紹介しよう。セミハードケースは、上述したソフトケースとハードケースの中間にあたる、ギターケースだ。以下の特徴がある。
- ソフトケースより強度がある
- ハードケースほど高価ではない
- 重さはそんなに重くない
セミハードケースは、ソフトケースより強度があり、ギターをしっかり守ってくれる。材質はエナメルなどでできている。
価格についても、ソフトケースよりは少し高いが、ハードケースのように驚くほど高価という訳でもない。5000円程度で買えるだろう。重さもハードケースのように重くはなく、肩ひもが付いていて背負えるものもある。
もしお金に余裕があって、大切なギターをきちんと守ってあげたいと思うのであれば、セミハードケースを検討してみるのも良い選択だ。
ギターケースの選び方 まとめ
今回は、ギターケースの選び方について説明した。以下に、今回の内容をまとめておこう。
- ギターケースは3種類、ソフトケース・ハードケース・セミハードケース。
- ソフト、セミハード、ハードの順に、「耐久性」と「重量」が増す。
- ソフト、セミハード、ハードの順に、「金額」も増す。
- 初心者にはソフトケースがおすすめ。
- お金に余裕があれば、セミハードケースもあり。
- ハードケースは、高価なギターでなければ必要ない。
以上のことを参考に、自分に合ったギターケースを選んで、大切なギターを傷から守ってあげよう。
※今回の記事で使用したギターケースの画像の出典はすべてサウンドハウスです。