ギターとベースのどっちをやろうかと悩む方は多い。どっちを選ぶかで練習の面白さが大きく変わってくる。しかし、これからギターやベースを始めるという人にとっては、どっちが自分に向いているのか判断するのは難しいと思う。
そこで今回は、ギターとベースそれぞれの特徴と、難易度の違いを比較して分かりやすく解説する。最後まで読んでもらえれば、どっちが自分に向いているか、判断できるはずだ。
ギターとベースの違い
まず、ギターとベースの最大の違いは、「弦の本数」と「音の高さ」だ。
弦の本数
ギターの弦 ・・・ 6本
ベースの弦 ・・・ 4本
ギターの弦は6本、ベースは4本だ。
音の高さ
(高い) > (低い)
ギターの音の高さ > ベースの音の高さ
想像はつくと思うが、ギターとベースでは、ベースの方がずっと音が低い。ギターとベースでは「弦の太さ」が違うからだ。ベースの方が弦が太く、出る音も低い。(ちなみにベースの1~4弦の音を、1オクターブ高くすると、ギターの3~6弦の音の高さになる。)
ギターの特徴
ギターの主な特徴
ギターは6本の弦を使って、伴奏を弾いたり、メロディーを弾いたり、多種多様な演奏ができる楽器だ。幅広く使えるので、ハマると深く追求できるし、決して飽きることはないだろう。大人数でも1人でも十分に使える楽器だ。
演奏方法の種類が豊富
ベースと比べるとギターは色々な演奏の役割を担当できる。例えば「伴奏」「リード」「ソロギター」などの演奏方法がある。
1.伴奏(バッキング)
伴奏はコードを押さえて弦をかき鳴らすやり方だ。バンドの演奏では歌いながら、これをやる人も多い。どんなバンドでも必ずいなければならない担当だ。
2.リード
リードは、伴奏とは別に装飾的な演奏をする担当だ。たとえば、間奏でギターソロを弾くのは、リードの役目だ。バンド内では、ヴォーカルの次に目立つ存在でもある。
3.ソロギター
ソロギターはバンドとは関係なく、ギター1本で曲を演奏する演奏方法だ。どちらかといえばアコースティックギター向けの方法だが、ベースではできないくらい演奏に幅を持たせられる。
サイズが小さくて軽い
ベースに比べれば、ギターは小さくて軽い。女性でも演奏しやすいはずだ。弦も細いため、指が細い人の方が弾きやすい。
価格が少し安い
これは一概には言えないが、ベースに比べると、本体の価格やアンプの価格、弦の価格の面でギターの方が安く済む。同じブランドの同じアンプ・弦・エフェクターなどをみるとギターの方が明らかに安い場合が多い。
ベースの特徴
ベースの主な特徴
ベースは基本的には、バンドに所属して、低音で曲を支える役割を果たす。バンドをやることが前提で楽器を始めるならオススメだ。もちろん一人での演奏も楽しめるが、いずれにせよバンドとして活動することが前提の楽器といえるだろう。
演奏方法が単純
決して演奏が楽だというわけではないが、弦の本数も少なく、ベースの音を弾き続けるため、演奏は単純で、ギターに比べれば取っ付きやすい。もちろん、テクニック次第で演奏に豊かさは持たせられるし、複雑な演奏も可能ではある。
バンドへの求人が豊富
ギターに比べるとベースをやっている人は少ない。友達同士でバンドを組むとなった場合にベース担当がいないというのはよくある話だ。そのため、ベースをやっているとバンドに誘われる可能性は高いといえるし、貴重な存在になれる。
ギターとベースの難易度
ギターとベースの難易度は、はっきりどちらが難しいとは言えないが、演奏形態から考えて、ベースの方が易しいといえる。しかし、だからといってギターが難しいというわけではない。ギターの方が演奏の種類が豊富なため覚えることは多いが、そのぶん練習の楽しみが充実しているともいえる。
ギターとベースの難易度
(難しい) > (易しい)
ギター > ベース
→ ギターの方が難しいが、それだけ練習の楽しみは充実している
ギターを選ぶメリット
1.大人数でも1人でも演奏可
ギターを選ぶメリットの1つは大人数でも1人でも演奏が可能だということだ。バンドに所属していてもいなくても、十分に演奏を楽しむことができる。
2.ベースへの応用ができる
ギターはベースに比べて難易度が高いと述べたが、ギターで学んだ演奏技術はベースに応用ができる。ギターが弾けるなら、たいていの場合ベースも弾ける。ベース特有のテクニックもあるが、それを考えても、ギターから始める方が演奏の能力は幅広くなる。
ベースを選ぶメリット
1.バンド内で価値の高い人材になれる
ベースをやっている人はギターをやっている人より少ないと述べたが、そのぶんバンドでのベースの重要性は大きくなる。もし、バンド活動を前提に始めるなら、ベースは自分の価値を上げてくれること間違いなしだ。
2.リズム感が養われる
ギターの演奏でもリズムは重要だが、ドラムとの息が大切なベースは、リズム感が優れていることが絶対に必要になる。そのためベースの練習を重ねるうちに、リズム感が養われていくのを実感できるだろう。そこで培ったリズム感は他の楽器にも応用の効くものだ。
まとめ
ベースとギターの違いや特徴をまとめてきたが、筆者としては、以下のように結論を考えている。
バンド活動を前提に始めるならベース。バンド活動をしない、または、未定ならギター。
様々な考え方があるだろうが、バンド活動をするならベースの役割は大きく、練習も充実して楽しいものになるだろう。しかし、もしバンドをやらない場合、ベースは単調でつまらないかもしれない。バンド活動をする予定がないというなら、ひとまずギターから始める方が、個人練習も可能で、続けやすいと思われる。
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