CDなどの音を聴いて楽譜やタブ譜を見ずに即座にギターを弾けるとかっこいいですよね。音を聴いただけで曲をコピーできちゃう方法をいわゆる「耳コピ」と言うのですが、ギターを始めたばかりの初心者さんにはちょっとハードルが高く感じると思います。
むしろ才能がないと出来ないんじゃないかとか、音楽理論をマスターしていなければ出来ないんじゃないかとか思っちゃいますよね。でも、才能も音楽理論の知識が全くなくても耳コピは出来ます。
今回は、ギター初心者さんが耳コピを理論一切なしでできるようになるやり方を解説します。
このページの目次
ギター初心者が耳コピを理論も知らないでできるって本当?
始めに、私は中学1年生の頃から20年ギターを弾いていますが、数年間楽譜はおろかタブ譜も読めませんでした。「ヤバくね?そんなことあるのか?」と思うかも知れませんがマジです。
実際音楽に関係あるのかわかりませんが、勉強の成績は下から数えたほうが早い落ちこぼれでして、とにかく勉強の本でもギターの教則本でも開くと脳みその奥が痛くなってきて何も頭に入らないんですよ。
「ギターを始めてタブ譜も読めないんじゃギター弾けないよ。。。」と、いうことであっという間に挫折したわけです。タブ譜が読めなくてギターを挫折した私がいかにしいてギターを弾けるようになったのか。
それが今回の本題である耳コピです。
タブ譜が読めないのだから当然難しい音楽理論なんて知っているわけでもないし、それでも耳コピでギターが弾けるようになったんです。
つまり、タブ譜も読めない、音楽理論も知らないまま耳コピでギターが弾けるようになると言うのはこの身を持って実証済みです。
ギター初心者さんが耳コピをできるようになるやり方
さて、タブ譜も読めなくて落ちこぼれギタリストまっしぐらだった私が耳コピを出来るようになったやり方を解説していきます。
もしかしたら当時の私のように、「タブ譜わかんないからギター弾けないや。。。」と挫折しかかっている人もいるのではないでしょうか?折角ギターを買ったのだから諦めてほしくないし、この後に待っているギターの楽しさを知ってほしいです。
確かに当時の私のギターのやり方はタブ譜の読み方を覚えてじっくりと練習する!と言うギター初心者さんが通る正攻法ではないですが、挫折してしまうよりましです。結局はどんな形であれギターが弾けるようになれば良いのですから。
(1) 曲をしっかり聴く
ギター初心者さんが耳コピできるようになるやり方の第一歩目は、コピーしたい曲をしっかり聴くことです。
この時ただ漠然と聴くのではなく、自分がコピーしたいギターのフレーズを集中して聴きます。それこそフレーズのメロディを完璧に歌えるくらいになるまで聴きこんでください。
できれば周りの音をシャットアウトするという事と、左右のスピーカーからでている音を聴き分けるためにヘッドフォンはあったほうが良いでしょう。
(2) メロディを弾く
コードは様々な音が同時に鳴っているため、最初はその音を聴きわけるという事は非常に困難です。ましてやギター初心者さんにとってはコードを押さえるというのも大変ですし。
なので、最初は歌のメロディを覚えて歌メロを弾く、もしくはギターインスト曲(歌が無い演奏だけの曲)のリードパートを弾きます。
え?いきなりリードギター?と思うかも知れませんが、コードを聴いて覚えて弾けるようになるまでと、単音のメロディを聴いて覚えて弾けるようになるまでとでは、明らかに単音のメロディの方が早いです。
勿論いきなり超速弾きなんてのは無理がありますけど、私の場合はテケテケテケテケでお馴染みのベンチャーズのダイヤモンド・ヘッドが初めて耳コピした曲です。
ダイヤモンド・ヘッドのリードパートは速弾きなんてのは登場しませんし、音もギンギンに歪(ひず)んでいるわけでもなく聴き取りやすいし、今思えば偶然にもギター初心者の耳コピにおすすめの曲を選択していたのかもしれません。
(3) 曲をブロックごとにわける
ギター初心者さんが耳コピできるようになるやり方3は、曲をブロックごとにわける方法です。
ブロックごとにわけると言うのはイントロ、Aメロ、Bメロ、サビと言う具合に曲を分けるという事です。
(4) 最初の音を見つける
当然タブ譜も読めない音楽理論もわからない状態で最初の音をサッとみつけるなんて困難ですが、指板を行ったり来たりしてとにかく最初の音を見つけます。
見つけたら次の音、次の音。。。と探していく訳です。すっごい地道な作業になりますが、最初は仕方ないです、慣れてくると徐々にここらへんかな?ここらへんかな?と言うのを掴めてきます。
最初のブロックのフレーズが出来たら次のブロックのフレーズの音を探して、最初のフレーズとドッキングさせていくと言った感じを繰り返していきます。
(5) 曲のスピードを落とす
口で歌えるようになるまでフレーズを覚えたと言っても、いざギターを弾きながらとなると最初は「あれ?この音で良かったんだっけ?」とわからなくなってしまう事もあるでしょう。
そんな時は曲のスピードを落としてそれを聴きながら音を探してみましょう。今ではユーチューブでもスロー再生できますし、フリーソフトやアプリもあるので便利です。
まとめ
以上がギター初心者が耳コピを理論一切なしでできるようになるやり方であり、私がギターを弾けるようになったやり方です。
正直が時間かかりますし、ある程度根気は必要になりますが、タブ譜が読めない理論がわからないと言って挫折してしまうよりだったら毎日ゆっくりでも「あ!次の音見つけた!これで1つフレーズできたぞ!」と楽しみながらギターを覚えれるので私は良いと思います。
そして、この方法で耳コピを続けていくとあなたの耳は少しずつ鍛えられ、複雑なコードや速弾きの音を正確に拾えるようになっていき、最後は自分の感覚だけでギターを弾けるまでになります。
でも、理論を覚えるともっと早く耳コピできるようになるので、じっくりゆっくり音楽理論も勉強しましょう。