バンドをやるのにドラムは不可欠だと思われがちだ。しかしドラマーを探すのは意外と難しい。ドラムなしでバンドを組む方法はないのだろうか? 今回はドラムなしでバンドをやる方法とそのメリットをまとめた。ドラマーが見つかるまでのバンド活動にぜひ役立てて欲しい。
ドラムなしでバンドをやる2つの方法
ドラムなしでバンドをやる方法として以下の2つが考えられる。
- 機械でリズムパートを録音・作成・再生する
- 他の打楽器で代用する
では、それぞれの特徴やメリットを解説していこう。
1.機械でリズムパートを再生する方法
ドラムはバンドの中で、リズムを刻む役割を担当している。つまりリズムを刻む役割に匹敵するものがあれば、ドラムの代用になる。 その1つ目の方法が、「機械でリズムパートを作成し、再生する」というものだ。 具体的には、DTMなどパソコン上の音楽作成ソフトを利用したり、MTRなど録音機器に付属のリズムパッドを利用したりして、リズムパートを作成し、その音源に合わせてバンド演奏をするということだ。 DTMとはデスクトップミュージックの略で、パソコン上で音楽作成ができるソフトウェアのことだ。ドラムのパートをマウスで打ち込んで、再生することが可能だ。 MTRとはマルチトラックレコーダーの略で、複数の音声を重ね録りできる録音機器のことだ。リズムパッドが付属していて、叩いたり打ち込だりしてリズムパートを録音できるものがある。
- DTM・・・デスクトップミュージック。パソコンを使って音楽を作成する。
- MTR・・・マルチトラックレコーダー。複数のトラックに音声を録音・再生できる。
これらの機械を使ってリズムパートを前もって作り、それをドラムの代わりに使おうというのがこの方法だ。メリットとしては以下の2点がある。
- リズムパートの作り方が学べる
- いつも正確なリズム・テンポで練習できる
リズムパートの作成は慣れるまでは難しいが、慣れてしまえばとても便利だ。オリジナルソングを作りたくなった時にリズムパートの作り方が分かっていると作曲・編集が非常にスムーズにできる。 また、機械なのでリズムパターンやテンポにまったく狂いがなく、正確なリズムで練習が可能だ。 どちらの方法をとっても、音楽製作に必要な知識や技術を学べるのが、機械でリズムパートを作るメリットだ。 MTRは様々な種類があり、高価なものが多いので、一概に操作説明ができないが、DTMについてはフリーソフトがたくさん配布されているので気軽に試すことができる。 DTMを利用したリズムパートの作り方は、後日別の記事を作成するので参考にして欲しい。
2.ドラム以外の楽器で代用する方法
ドラムの代わりにリズムを刻むものがあれば代用できることについては前述した通りだ。 1のように機械でリズムパートを作成する方法は自分一人でもできるので便利だが、機械の扱いに自信がない場合は困難だ。そこでもう一つの方法としてドラム以外の楽器を使う方法を提案する。 ドラムの代わりにリズムパートを担当できる楽器はいくつかある。以下にいくつか例を挙げてみる。 ・「タンバリン」を使う タンバリンはほとんどの人にとってお馴染みの楽器だ。単調な楽器に思えるが、様々なリズムパターンを叩くことができ決して侮れない。ライブなど、大きな音量が必要な場合でも十分な音量が出るし、持ち運びも楽なためボーカルが歌いながら叩くか、一人余計にメンバーを増やして叩いてもらうことができれば、それなりに代用できる。 ・「カホン」を使う カホンは大部分の人は馴染みのない楽器だろう。木製の箱型で、椅子のように座って本体を叩く。音量もかなりのもので、アコースティックなバンドの演奏には良く使われる。カホンがあれば十分にドラムの代用になるが、持ち運びするにもそれなりに大きく、叩くにもそこそこ技術がいるため、一時的な代用というよりもカホン担当をつけたバンド形態にしてしまう方が良い。ドラムより低価格なのと、ドラムに比べれば持ち運びが楽な点はメリットといえる。 ・「ボイスパーカッション」を使う ボイスパーカッションはアカペラでは良く使う手だ。口でドラムに似せた音を出してリズムを刻む。マイクを使えば音量には困らないし、なにより持ち運びがいらない。ロックバンドのような形態でボイスパーカッションをしているのはあまり見かけないが、斬新ではある。ボーカル中心のバンドを構成するなら考慮に入れるのも一つの手だ。 他にも様々な楽器がある。ドラムに比べれば安価なものが多いので、一つずつ試してみると良い。
まとめ
ドラムなしでバンドをやる方法について以下の2点を取り上げた。
- 打ち込みや録音などの機械でリズムパートを再生する
- ドラム以外の打楽器で代用する
どちらの方法をとっても面白いが、学ぶことも多い。ドラムなしのバンドはそれだけで個性をつくるチャンスでもあるので、それぞれの独自性を発揮できるように工夫をして楽しんでほしい。