あなたは「どんな練習をすればいいか分からない」「効率よくギターを練習する方法を知りたい」と思っていないでしょうか。
決まった練習方法がなく、いつも行き当たりばったりの練習をしていては、ギターはなかなか上手くはならないものです。一方、効率の良いギターの練習をすれば、あなたの上達は大幅に早くなります。
この記事では、毎日5分の練習だけで確実に上達が見込めるフレーズをたくさん用意しています。好きな曲を弾く前に練習すれば次第に思い通りに指が動くようになるでしょう。
このページの目次
効率の良いギター基礎練習とは?
さて、ギターの上達が早くなる、効率の良いギターの基礎練習をするにはどうしたら良いでしょうか。ギター上達には3つのポイントがあります。
- 左手の指の動きが滑らかであること
- 両手の動きがシンクロしていること
- 正しいリズムで弾けていること
これらの3つのポイントが鍛えられるような基礎練習が効率のいい練習といえます。
ギター基礎練習フレーズの使い方
これらのポイントをおさえるために、以下の3つのことに注意して練習しましょう。
- 左手の動きを最小限にすること
- 右手はオルタネイト(アップダウン交互に繰り返す)ピッキングをすること
- 必ずメトロノームを使って練習すること
これら3点をしっかり意識して練習することが早い上達のコツとなります。
ギター基礎練習フレーズ その1 難易度:★
それではギター基礎練習フレーズを紹介していきましょう。ギター用の楽譜の読み方が分からない場合は5分でよく分かる!ギター楽譜の読み方を参考にしてください。
まずは、オーソドックスな反復練習です。左手は1フレットずつ動かして、4フレット進んだら隣の弦に移動します。ポイントは、1フレットは人差し指、2フレットは中指、3フレットは薬指、4フレットは小指で押さえることです。指の動きは最小限に、左手の形はできるだけ同じ形にキープしましょう。
また右手は、オルタネイトピッキング(ダウンとアップを交互に行う)ピッキングで弾きます。
このトレーニングは右手と左手のそれぞれ動きを鍛え、両方のタイミングを合わせる練習です。最初はゆっくり弾き始め、慣れたら速いテンポで弾きましょう。
ギター基礎練習フレーズ その2 難易度:★
次は、基礎練習「その1」の左手の動きが逆になるパターンです。「その1」では1→2→3→4の順でフレット移動しましたが、今回は4→3→2→1の順で移動します。弦が一本ずつ動いていくのは「その1」と同じです。
これも4フレットは小指、3フレットは薬指、2フレットは中指、1フレットは人差し指で押さえて、左手の形はキープします。そうすることによって、左手の指のなめらかな動きが鍛えられるのです。
「その1」に比べるとやや難しいかもしれませんが、始めはゆっくりで構わないので、丁寧に1つずつの音を出していきましょう。
ギター基礎練習フレーズ その3 難易度:★★
次は、やや変わって、「ドレミファソラシド」の練習です。この通り弾けばいいですが、右手はオルタネイトピッキング(アップとダウンで交互にピッキング)をします。
この練習に慣れると、左手の動きと右手のピッキングが上手くなり、さらに、音感も身に付くようになります。しっかりチューニングしてから練習しましょう。
こちらも少し難しいかもしれませんが、毎日5分やるだけで運指と音感の両方が圧倒的に上達する優れた練習です。丁寧に取り組んでください。
ギター基礎練習フレーズ その4 難易度:★★★
これは弦の上をジグザグ動く、左手の弦移動を滑らかにする練習です。上昇するより下降する方が難しいでしょう。左手の力を抜いてリラックスして取り組むことが大切です。右手はオルタネイとピッキングをキープしつつ、メトロノームも忘れず使いましょう。
これが滑らかにできればギターはかなり上達しているといえます。
ギター基礎練習フレーズ その5 難易度:★★★
ジグザグの動きはそのままに、1つ弦を飛ばしたものになっています。指の開きが大きくなるため、さらに難しくはなりますが、その分左手の動きを鍛えることができます。ポイントは、とにかく左手の力を抜くことです。余計な力が入っていると指が開きにくくなります。力を抜くだけで、指が開きやすくなるのを実感しましょう。
右手は今回もオルタネイトピッキングです。もちろんメトロノームも使ってください。
ギター基礎練習フレーズ その6 難易度:★★★
ギターの左手の動きで難しいのは薬指と小指です。この基礎練習では、薬指と小指だけを使って練習します。楽譜は簡単そうですが、やってみると難しいはずです。
この練習に慣れると、薬指と小指の動きが、かなり安定するようになります。薬指と小指の安定した動きが身に付くまでじっくり取り組みましょう。この練習のコツについては、次の「ギター基礎練習その7」でも解説します。
ギター基礎練習フレーズ その7 難易度:★★★★
これも薬指と小指を強化するトレーニングです。楽譜は「ドレミファソラシド」ですが、使う左手の指は薬指と小指に限定しています。慣れないとかなり難しいでしょう。
この練習がクリアできると、音感も身に付き、薬指と小指も安定し、いいことづくめです。一生懸命取り組みましょう。
薬指と小指の基礎練習のコツは、とにかく手の力を抜くことと、使わない他の指も安定させておくことです。人差し指や中指が大きく動いたり、ぶらぶらしていると、全体として安定しなくなり、演奏の様子もかっこよくありません。
また、右手はオルタネイトピッキングを継続しましょう。メトロノームも忘れないでください。
ギター基礎練習フレーズ その8 難易度:★★
これまでとは変わってコードを使ったリズム練習です。Fコードを押さえつつ、オモテ拍(メトロノームの鳴るところ)では左手でミュートしてブラッシング、ウラ拍(メトロノームの鳴らないところ)ではFの音をストロークします。
Fコードの押さえ方が難しい方は最速で上達!Fコードがすぐに弾けるようになる5つのコツも参考にしてください。
また、左手のミュートやブラッシングが苦手な方はギターの左手ミュートがすぐできる!5つの練習方法とコツを参考にして練習しましょう。
この練習ではリズム感と、左手のバレーコードの瞬発力がかなり上達します。手を痛めないようにリラックスして取り組みましょう。
ギター基礎練習フレーズ その9 難易度:★★★
これが最後の練習です。前の練習ではオモテ拍をブラッシングしていました。今回は、オモテ拍を弾かずに、ウラ拍だけを弾くリズム練習です。メトロノームの鳴っているところでは、ギターの音を出さないようにします。
そのためには、コードを鳴らしたらすぐにミュートして、コードの音が残らないようにする必要があります。メトロノームが鳴ると同時に左手を浮かせてミュートし、すぐに次のリズムに乗れるようにしましょう。
この練習はかなり難しいと思います。Fコードのとウラ拍の両方を攻略しなければならないからです。
これができていれば、もう初心者を抜け出せているくらいの上達といえます。ゆっくり時間をかけて練習しましょう。
ギター基礎練習フレーズのまとめ
ギター基礎練習フレーズはどうだったでしょうか。簡単なものから難しいものまでありますが、どれをやるときも次のことを忘れないでください。
- 左手は動きを最小限にする
- 右手はオルタネイトピッキングする
- メトロノームを必ず使う
この3点に注意して練習すれば、毎日5分でも大幅な上達ができます。最初はゆっくりめのテンポでも構わないので、1つずつ確実にクリアしましょう。
また、この練習はギターだけでなく、ベースギターでも同じような練習をすることができます。もしバンド活動をしていたらバンド練習の前に、シェアしても面白いでしょう。この記事がいいと思ったら、ぜひ、TwitterやFacebookでシェアしてください。
さらに、もっと基礎練習をしたい方のために、ギター上達のための運指練習!毎日3分でできる練習法!で左手の運指練習を3フレーズ紹介しています。上達の近道になる詳しい解説付きなので、興味があれば、合わせて読んでみてください。