ギターのミュートの方法には左手ミュートと右手ミュートがある。
かっこいいカッティング・ブラッシングのためにはどちらのミュートも欠かせないが、慣れるまではややこしい。練習を積めば必ずできるようになるが、早く上達するコツはないのだろうか。
この記事では左手ミュートに特化して、上達が早くなる5つの練習方法とコツを紹介する。記事を読みつつ練習すれば、1週間で歯切れの良い左手ミュートができるようになる。上手くコツをつかんで最短ルートで上達しよう。
このページの目次
左手ミュートがうまく聞こえるポイント
まず、左手ミュートが上手いとする基準を整理しよう。
左手ミュートがうまく聞こえるポイントは大きく分けて次の2つだ。
・切り替えが素早くできているか
カッティングやブラッシングでは、コードを押さえた状態からミュートに、ミュートの状態からコードに、素早く切り替えられるかが重要だ。素早くできるほど、歯切れ良く、気着心地の良いバッキングになる。
・音がきちんと消せているか
右手ミュートなら、あえてコードの音を残して演奏する方が良い場合もあるが、左手ミュートではきちんと音を消さないと歯切れの悪いバッキングになってしまう。きちんと音を消して、打音を生かしたバッキングをしよう。
左手ミュートの5つの練習方法
上記の2つのポイントを満たすためにオススメの練習方法を5つまとめた。難易度の優しい順位紹介する。一つづつクリアしていこう。
基礎編
・バレーコードとミュートを交互に繰り返す練習
まずFコードなど、人差し指を寝かせて押さえるコード(バレーコード)を押さえ、その状態からミュートする。次にミュートの状態から、そのままコードを押さえる。これを繰り返していく。言葉では分かりにくいので、次の楽譜の通りにやってみよう。
「/」は通常のストローク、「X」はブラッシング(ミュートしてストローク)を示している。Fコードでこれをやってみよう。ミュートは左手を弦に触れるだけにする。音がきちんと消えるように意識しよう。ある程度できてきたらテンポを速くしていく。すると切り替えが素早くできるようになる。
※Fコードが苦手な方はこちらも参考にして欲しい。
・オープンコードとミュートを交互に繰り返す練習
次はCコードなど、バレーコードではないコードで同じことをやってみよう。バレーコードでは、人差し指を寝かせているため、ミュートとコードの切り替えが素早くできる。一方、オープンコードでは、あえて指を寝かさなけらばならないため、やや難易度があがる。とりあえずは、以下の楽譜通りにやってみよう。
難しいだろうか。ある程度練習して慣れたら、テンポを速くし、C以外のコードでやってみよう。
・オープンコードとバレーコードとミュートをミックスする
ここまでできたら、次はバレーコードとオープンコードを織り交ぜてやってみよう。コードチェンジが混ざると更に難易度が上がる。
これも別のコードで試したり、慣れたらテンポを速めていこう。また、音をきちんと消すことと、切り替えの素早さを意識することを忘れないでやろう。
応用編
・複雑なリズムで挑戦!その1
ここまで来られれば十分に成長を実感できているだろう。ここからは、さらに複雑なリズムでミュートに挑戦する。これができれば、実際の曲中でもノリ良く対応できる、歯切れの良いミュートの技術が身に付く。
・複雑なリズムで挑戦!その2
これが最後の仕上げの練習だ。すべて16分音符で不規則にミュートが入っているので、初めはゆっくり丁寧に練習しよう。ミュートはきちんと音を消して、コードとの切り替えの速さも意識していこう。
まとめ
左手のミュートはタイミングや指の力の入れ方など、慣れが重要だ。この記事を繰り返し読み、効率よく練習を重ねよう。
きちんと音を消すことと、切り替えの速さを意識して練習すれば、1週間も経たないうちに、歯切れがよく、美しいカッティングやブラッシングができるようになるはずだ。焦らず丁寧に練習に励もう。