今回は、ギターの基本の基本である「ストローク」についてご説明します。基本ですが、とても大切な内容です。分かりやすくご説明するので、すぐに読んで、覚えてしまいましょう。
1.ストロークとは?
ストロークは英語でかくと”stroke”、「なでる」という意味です。名前の通り、ピックを使ってギターの弦を、なでるように弾くことをストロークといいます。以下の図のように、ギターを構えて、いくつかの弦を、なでるように弾きます。
「なでる」ということがポイントで、弦を引っ張ったり、力任せに叩いたりしてはいけません。軽く「なでる」というイメージを持っていてください。
2.ピックの持ち方
ストロークをする前にピックの持ち方を学びましょう。ピックをきちんと持てないと、上手いストロークはできません。ピックは正しく、安定した持ち方で、持てるようにしましょう。ピックは、親指と人差指の間に挟んで持ちます。下の図を見てください。
人差指の先端の側面にピックをのせます。次に、その上から、親指でピックを押さえます。このとき、人差指と親指が交差するように挟みます。深く持つことによって、ピックが安定します。
ピックを持つときは、力を入れすぎないことが大切です。落とさない程度の、最低限の力で持ちましょう。最低限の力で持てば、ストロークが柔らかくなり、軽快なストロークができます。いろいろな力加減でピックを持ってみて、徐々にコツをつかんでいきましょう。
3.ダウンストローク
さて、ピックが持てるようになったら、ダウンストロークをやってみましょう。ダウンストロークは、ピックを「6弦側から1弦側」に振り下ろすストロークです。6弦の上にピックを構えて、ピックの先端が、弦に軽く触れるように、上から下へピックを一気に振り下ろします。このとき、手首のスナップを利かせることがポイントです。
ストロークの基本④ アップストローク
アップストロークは、ダウンストロークとは反対に、ピックを「1弦側から6弦側」へ振り上げるストロークです。1弦の下にピックを構えて、ピックの先端が弦に軽く触れるように、下から上へ軽く振り上げます。
ストロークの「アップ・ダウン記号」を覚える
以下の記号は、それぞれダウンストロークとアップストロークを表す記号です。これらは「リズム譜」という楽譜で使われます。リズム譜については別の記事でご説明しておりますので、ここでは、2つの記号だけ覚えておきましょう。
※リズム譜については、5分でよく分かる!ギター楽譜の読み方の2章をご参照ください。
ダウンとアップで交互にストロークする
ダウンストロークとアップストロークの両方ができるようになったら、これらを交互にやってみましょう。以下のリズム譜の通りです。リズム譜が分からない方も、「ダウン・アップ・ダウン・アップ」と、往復してストロークしてみましょう。
まとめ
今回は、ギターのストロークについて基本的な内容をご説明しました。ストロークは動作そのものは簡単ですが、本当に上手くやろうとすると難しいものです。そして本当に上手いストロークをするには、事前にコツを知っておくことが必要です。
ストロークが上手くなるコツについてストロークがプロ級に上達するたった6つのコツで詳しく書いているので、「プロ級のストロークができるようになりたい」という方は、ぜひ、こちらを参照してください。
また『ギター初心者のための超かんたん弾き方講座』からご覧の方も、次は『ストロークがプロ級に上達するたった6つのコツ』に進みましょう。