ハーモニクスはナチュラル・ハーモニクスやピッキング・ハーモニクス、タッピング・ハーモニクスなど様々ありますが、ギターのナチュラル・ハーモニクス奏法とはなんなのか、音の出し方やコツを解説していきます。
ギターのナチュラル・ハーモニクス奏法とは?
ギターのナチュラル・ハーモニクス奏法とは何ぞや?という事ですが、いきなり答えを言っちゃうとこれは、弦に軽く指を触れて、ピッキングした直後に指を離して高い音(倍音)を出す奏法です!
ハンマリングやプリングのようにそこまで頻繁に使われるテクニックではありません。しかし、高くて柔らかくて濁りのないサウンドは、ギターのフレーズのワンポイント的なアクセントとして使われたり、バラードや幻想的な曲などでよく使われます(ロックソングでももちろん使われていますが)。
ギターのナチュラル・ハーモニクスの音の出し方
ギターは普通弦を押さえてピッキングして音を出しますが、先ほども言った通り、ナチュラル・ハーモニクスの場合は弦に指を軽く乗せてピッキングした直後に指を離すことによって得られるサウンドです。
音の出し方1
画像では12フレットの所にかる~く指を乗せているのがわかるかと思います。この時に力を入れすぎて弦を押さえてはいけません。あくまでも指は弦に触れるだけ!乗せるだけです。
音の出し方2
そしてピッキング直後に指を離すことによってナチュラル・ハーモニクスの音が出るわけですが、この指を離すタイミングがポイントです。ピッキング直後とは書いていますが、本当の本当にコンマ何秒かで指を離すのでほぼ同時に指を離すと書いたほうが適切なのかもしれません。
この指を離すタイミングを掴むまでちょっと苦労するかもしれませんが、このタイミングを一度覚えてしまえば自転車と同じでいつでもナチュラル・ハーモニクスを鳴らせるようになります。
それと画像ではわかりやすく大げさに指を離していますが、ほんのわずか指を離すだけでOKです。私の場合は、ピッキングすると弦が振動しますよね?その振動で指を弾くイメージでナチュラル・ハーモニクスを出しています。
ギターのナチュラルハーモニクスのコツ
ギターのナチュラルハーモニクスは弦に指を軽く触れて(軽く乗せて)ピッキング直後(ほぼ同時)に指を離すことによって音を出すことが出来ますが、じつはギターのナチュラル・ハーモニクスには音を出しやすくするコツがあります。
ギターのナチュラル・ハーモニクスの音が出やすいフレットがある
- 5フレット
- 7フレット
- 12フレット
です。当然他のフレットでもナチュラル・ハーモニクスの音が出るフレットはありますが、この三つが代表的なポジションになります。
ギターのナチュラル・ハーモニクスは指の位置で音が出やすくなる
通常、ギターの弦を押さえる時の指の位置はフレットのすぐ横を押さえるのが基本です。
しかし、ナチュラル・ハーモニクスの音を綺麗に出したい場合の指の位置は、フレットの真上です。
使いまわしの画像で申し訳ないですが、画像のように指の位置をフレットの真上に乗せる事がナチュラル・ハーモニクスの音を出すコツです。
ギターのナチュラル・ハーモニクスの練習フレーズ
ギターのナチュラル・ハーモニクス奏法とは何なのか、音の出し方やコツを理解したならば早速練習と行きましょう。
今回は2つ練習フレーズを用意しましたが、2つ目の練習フレーズはネタとしても使えるので是非覚えましょう。
練習フレーズ1
まずは、ナチュラル・ハーモニクスの音が出やすいフレットで、しっかりとハーモニクスの音が出るように練習しましょう。
Tux Guitarと言う無料ソフトでタブ譜と音を作っているんですが、ソフトの仕様なのか最後の1弦5Fレットの音が極端に小さくなっていますが気にしないでくださいませ。
練習フレーズ2
5分前行動なんてなんのその。学生時代は休み時間になるとチャイムが鳴ってからゆっくりと教室に戻っていたよく先生に遅いと怒られたな~(遠い目であの日追いかけた夕日を見ながら)
この練習フレーズを聴いてもらえればわかる通り、ギターのナチュラル・ハーモニクスで学校のチャイムが再現できちゃいます。
これを覚えておけばちょっとしたネタで使えますし、そのうちギターの腕が上達して曲を作るようになった時に、曲の中にこのフレーズを登場させても良いですしね。まぁ使いどころはセンスが問われますけど。
まとめ
ギターのナチュラル・ハーモニクスは、使いどころによっては曲の印象をがらりと変えるほどの強力なアクセントになります。
ギター初心者さんは最初指を離すタイミングに苦戦するかもしれませんが、ゆっくりとじっくりとタイミングを体に覚えこませてナチュラル・ハーモニクスをマスターしましょう。