ギターのスライドとは?やり方、コツを覚えて苦手を克服!

指盤の上で指を縦横無尽に滑らせ、音を途切れさせないで繋げて音程を変えるテクニックが「スライド」です。アコギでもエレキでも非常によく使います。ギターのスライドは、「弦を押さえてピッキングし、その音を出した状態のまま指を弦の上で滑らせて音程を変えるテクニック」です。

この記事では、ギターのスライドの基本を解説するとともに、うまくできるコツを書きます。

ギターのスライドのやり方

最初に区別しておきますが、今回はスライドバーを指にはめて行うスライド奏法ではありません。スライドバーを指にはめないで行うタイプのスライドのお話です。

ギターのスライドは、「弦を押さえてピッキングし、その音を出した状態のまま指を弦の上で滑らせて音程を変えるテクニック」です。言葉では伝わりにくいので画像を用意しました。

まずは、画像のように特定のポジションを押さえます。ギターと関係ない部分にはモザイクを入れてあります。

特定のポジションを押さえる

そして、次のフレットまで指を離さないで滑らせて音程を変えます。

指を滑らせる

このようにする事で、ピッキングして音程を変えるのとはまた違った艶やかで滑らかなサウンドを出すことが出来ます。

指を滑らせるだけのお手軽なテクニックに見えますが、コツをしっかり押さておかないと、スライドに対して後々苦手意識が芽生える事になるかもしれません。

スライドのコツ

スライドは指を弦の上で滑らせるだけの一見簡単そうなテクニックですが、その実奥深いテクニックでもあります。そんなスライドのコツは大きく2つあります。

コツ1 狙ったフレットをよく見る

ギターのスライドは最初の音をピッキングして、そのまま次の音のフレットまで弦を押さえたまま指を滑らせるだけでOKです。しかし、スライドする距離が問題です。

5フレットから7フレットとかすぐ近くのフレットまでのスライドなら案外出来ちゃうかもしれません。しかし、例えば5フレットから17フレットなど、遠いところまで瞬時にスライドしなければならない時は難しくなります。

16フレットで指が止まったり、18フレットまで通り過ぎちゃったりというミスが起きます。狙ったフレット(ポジション)まで上手くスライド出来ない人は多いです。

スライドがずれてしまう原因のひとつは、スライドする手を見ているためです。

ギターのネックの長さやフレットの幅が完全に体に染みついている人ならそれでも大丈夫かもしれませんが、ギターを始めたばかりの頃はその方法だと上手くスライドできません。

ではどうするのかと言うと、答えは「手を見るのではなく狙ったフレットを見る」です。

最初はスライドに慣れていないし、遠くのフレットまでのスライドとなると心配になってついつい手元を見てしまうかも知れませんが、そこは勇気を出して次の音程のフレットを良く見てスライドしてみましょう。

狙ったフレットをよく見ると言うのは、スライドにおいて一番のコツです。

コツ2 適切な力加減で押さえる

コツその2は、「適切な力加減で押さえる」です。弦を押さえる指に力が入りすぎていると上手く指が滑らないですし、力が足りなすぎると音が鳴りません。

スライドをする時の適切な力加減を覚えるためには、とにかくスライドを数多くこなすしかありません。始めは強めで押さえてスライドしてみて、そこから段々力を弱めていって楽にスライド出来る力加減を覚えましょう。

スライドは指が痛いから苦手

ギター初心者には、スライドに苦手意識を持っている人もいます。苦手意識の原因の多くは以下の2つです。

  • 狙ったフレットで上手く指が止まらない
  • 指が痛

ギターを弾けば弾くほど指の皮が厚くなっていくのでいつかそんなことは無くなるのですが、ギターを始めたばかりの頃はまだ指はぷにぷにでしょうし、スライドの時に弦が指に食い込むと痛いはずです。

ですが、スライドはどの様なジャンルの音楽でも頻繁に使われるギターのテクニックなので練習しないわけにはいきません。スライドをする時に指が痛くなる原因は大きく2つです。

力の入れすぎ

まだギターそのものに慣れていなかったり、スライドに慣れていない時は良くあります。

解決法としては、最初は力を入れて押さえたとしても、徐々に力を抜いて適切な力加減を覚える事です。

エレキギターの場合は、アンプを思いっきり歪ませることで音が伸びやすくなり、力を抜いても綺麗にスライドが出来ます。そこから徐々にアンプの歪を少なくしていき、クリーントーンでも楽にスライドが出来るように練習していく方法が良いかと思います。

弦が錆びている(古くなっている)

弦が古くなっている状態でのスライドは弦が滑りません。もし弦が錆びていたら痛いです。

ギターを始めたばかりで指先が固くなっていない状態ではかなりきついですし、痛くて苦手意識が芽生える原因になります。

弦が錆びたり古くなっている時は、速やかに弦を交換しましょう。

スライドの練習フレーズ

ギターのスライドの練習フレーズです。難易度順になっているので、じっくりと練習してみて下さい。

練習フレーズ1

短めのスライド

すぐそばのフレットであっても、次の音のフレットをよく見てスライドするように心がけましょう。

私が使っているTux Guitarというフリーソフトですが、タブ譜を無料で作れるのは良いのですが、ちょっとスライドになると音がしょぼいです。。。使い方が悪いだけと言う可能性もありますが。。。

昔はキューベース(CUBASE)っていうちゃんとした音楽作成ソフトとオーディオインターフェースを持っていたんですが私の凡ミスで使えなくなってしまったんです。。。

練習フレーズ2

長めのスライド

今度はスライドする距離が伸びています。これだけでスライドの難易度は結構上がります。

適切な力加減と、狙ったフレットをしっかりと見ると言うコツ、この2つを忘れずに挑戦してみてください。

まとめ

ギターのスライドと言うテクニックは、アコースティックギターでもクラシックギターでもエレキギターでもとてもよく使われるテクニックです。

始めの内は指を痛くすることもあるかもしれませんが、ケガをしないように休み休みでもいいのでじっくりとコツを掴んでいきましょう。

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