はじめてギターを買うとき、きっと色々なことで悩むと思います。「金額はどれくらい?」「エレキとアコギの違いは?」など、はじめてのギター選びには、多くの疑問が出てくるはずです。
また、はじめて買ったギターは、良くも悪くも記憶に残るものです。買ってから後悔するといったことになると良くありません。
この記事では、よくある質問に答えつつ、はじめてのギターの選び方について、分かりやすく解説します。よく読んで、後悔のないようにギターを選びましょう。
このページの目次
1.ギターにはどんな種類があるの?
まず、ギターを選ぶ前に、ギターの種類を知っておきましょう。ギターは大きく分けて2種類あります。エレキギター(画像上)とアコースティックギター(画像下)です。
エレキギターは、マイクを通して、音を大きくすることができるギター、アコースティックギターは音を大きくすることができないギターです。大きな違いは、このことと、見た目や形の違いだけです。
弾き語りをやるならアコースティックギター、バンドをやるならエレキギターが向いています。自分の好きなアーティストや、弾きたい曲に使われているギターを参考に、好きな方を選ぶと良いです。
アコースティックギターの場合はアンプを繋がないので、同じギターを買えば憧れのアーティストに近い音が出ます。
エレキギターの場合はアンプも重要になってくるので、同じギターを買ったからと言って憧れのギタリストと似たような音が出るわけではありません。が、なにはともあれギターは楽しくないと続きませんから「憧れのギタリストと同じギターだ!」と言うだけでも気持ちはかなりウキウキしますし、気に入らないギターを選ぶよりもずっと長続きすると思います。
ギターの種類についてもっと詳しく知りたい方は「ギター初心者がギターを選ぶときに知っておきたいギターの種類」をご覧ください。
【エレキギター】
画像出典:サウンドハウス
【アコースティックギター】
画像出典:サウンドハウス
ギターには、エレキギターとアコースティックギターの2種類がある。
2.はじめてのギターはどれくらいの価格帯がいいの?
「いくら位のギターを買えばいいのか」というのも、ギターの選び方を考えるうえで重要です。自分の出せる範囲内で、気に入ったものを見つけるのが良いと思います。
ギターは、一番安いもので、1万円前後から売られています。高価なものは100万円近いものもあります。最近は、1万円前後のギターでも品質的に問題のないものがほとんどです。
一方で、ギターは価格が高いほど高品質なものが多いです。もちろん、ブランドによっては安くても品質が高いものもあるし、高価なのに品質がそれほど良くないものもあります。しかし、全体的な傾向としては、高いほど良いものだと思って問題ありません。
以上のようなことを考えて、初心者で、ギターにそれほど詳しくなく、こだわりもないという場合は、3万~5万円くらいのギターを買うのがオススメです。この価格帯なら、挫折しても損失は少なくて済むし、品質もある程度しっかりしています。その中で、自分好みのギターを選びましょう。
1本目のギターは、3万~5万円くらいのものがオススメ
3.どこを探せばいいの?
欲しいギターの種類と価格帯(予算)が決まったら、いよいよギターを探してみましょう。ギターを探す方法は、主に2つです。
- インターネットや、雑誌の通販で探す
- 楽器屋に足を運んで探す
インターネットや、雑誌の通販で探す
インターネット上に店舗を置いている楽器店も多いので、インターネットで探せば、たくさんの選択肢の中からギターを探すことができます。
インターネットや通販と言っても、ちゃんとした楽器屋さんが運営している通販ショップも多いです。種類は豊富でギター初心者に必要な物は全て揃いますし、独自のギター初心者セットがあるお店もあります。
ただし、画像と口コミでしか商品の判断が出来ないのが難点で、試しに弾いてみることもできません。実際に届いてみたら思ってたのと少し違ったという可能性もあります。店員さんのアドバイスを受ける事が出来ないので、ある程度自分で調べる必要もあります。
店員さんと話すのが苦手だったり、近くに楽器屋さんが無いなどの場合はインターネット・雑誌の通販がベストかもしれません。
楽器屋に足を運んで探す
一方、リアルに店舗を構えている楽器店では、自分の目や手で見て触って決める事が出来ます。実物を見て購入できるため、こちらのほうが購入後に後悔する心配は小さくなります。
お店独自のギター初心者セットなんかも販売している所もありますし、知識豊富な店員さんからのアドバイスを受ける事も出来るので、間違った物を購入したり、必要のない物を購入すると言った心配はありません。
難点としては、楽器店に置いてあるギターの数や種類には限りがあるため選択肢が少なくなることです。
それから、過去に全く楽器を演奏したことが無い人にとっては楽器屋さんって敷居が高く感じるかもしれません。中々入りづらかったり、緊張して思うように店員さんと話が出来なかったり。実際私もギターが欲しくてほしくてたまらなかった中学一年生の頃は、緊張して楽器屋さんに中々入ることが出来なくて何回も行ったり来たりを繰り返した経験があります笑
近所に楽器店がある場合には、リアルに店舗を構えている楽器店に足を運んで探すのがベストだと思います。
・近所に楽器店がたくさんある → 楽器店で探すべき
・近所に楽器店がない → インターネットや雑誌の通販で探すべき
4.どのブランドのギターがいいの?
どのブランドのギターがいいのか、という疑問も、初心者にはよくあると思います。はじめての1本は、どのブランドでも、自分の気に入ったもので構わないですが、一応、3~5万円台で買える、有名どころのブランドを紹介しておきます。
3~5万円で買える!エレキギターの有名ブランド
SQUIER(スクワイア)
エレキギターの王道メーカーの1つである、フェンダー社の使用するブランドです。低価格ながら高品質で、安心して弾くことができます。
Epiphone(エピフォン)
エレキギターの王道メーカーである、ギブソン社傘下のブランドです(フェンダーとギブソンは、エレキギターの2大王道メーカー)。こちらも低価格でありながら品質が高く、最初の1本として申し分のないブランドです。
3~5万円で買える!アコースティックギターの有名ブランド
YAMAHA(ヤマハ)
YAMAHAの名前は、ギター以外でも有名だと思います。日本の楽器メーカーです。初心者向けのギターも数多く製造しており、低価格で高品質です。安くても、とても丁寧に作られているので、最初の1本目として購入しても、ずっと使い続けることができます。
Morris(モーリス)
モーリスも日本の有名なギターブランドです。YAMAHA同様、初心者向けの低価格なギターも製造しています。品質にも定評があり、安心して持ち続けられるギターです。
どのブランドを選ぶべきか
以上に紹介したブランドは、どれも低価格かつ高品質なギターです。以上のブランドのギターなら、初心者としてギターを学ぶうえで、不自由することはないはずです。
もちろん、ここで紹介したブランド以外でも、良いギターを製造しているブランドは数多くあります。よく調べて、自分の気に入ったブランドのギターを選びましょう。
ここで紹介したブランドを参考にしつつ、自分の気に入ったブランドを見つけよう。
5.ギターを買うときの注意点は?
最後に、ギターを買うときの注意点をいくつか、述べておきます。
5.1. はじめてのギターは新品のものを
はじめてギターを買う場合、リサイクルショップなどに置いてある中古のギターはオススメできません。中古のギターは安いものもありますが、欠陥のあるものも多いです。ギターは保管されている環境によって、形が変形したり、金属部分がさびたりするため、新品の保存状態の良いものに比べて、中古品は品質が落ちているものが多いです。エレキギターの場合には、目に見えないところに欠陥があることもあります。
新品でも安いものはたくさんあるので、1本目のギターを買うときは新品のものを選ぼう。
なお、ギターについてある程度知識がついてきたら、リサイクルショップ巡りをして思いもよらぬお宝と巡り合うことを期待するのも良いでしょう。
5.2. できれば試奏する
ギターは、自分で構えてみて、自分で音を鳴らしてみないと、本当に自分に合っているかどうか分かりません。構えてみて、はじめて問題が見つかるということもあります。通販で買う場合はできませんが、楽器店で買うときには、買う前にできれば試奏(試し弾き)させてもらいましょう。弾けなくても、軽く構えて音を鳴らすだけでよいでs。「自分には大きすぎる」とか「思ったより重い」というような発見があれば、他のギターを選ぶことも可能です。
なお、試奏の時には、勝手に弾かず、楽器店の店員さんに「試奏(しそう)したい」と声をかけてから、弾くようにしましょう。
5.3. こんなギターは買わない
以下に当てはまるようなギターは、欠陥品かもしれません。
- ギターの金属部分にサビやカビがある
- ヒビが入っているところがある
- ネック(ギターの細長い首の部分)が反っている
- フレット(ネックの表面に埋め込んである複数の金属の棒)が、ネックからはみ出ている
このような部分が見つかったときには、買わないように注意しましょう。
中古・試奏・欠陥品に注意しよう。
6.まとめ
今回は、はじめてギターを買うときの、ギターの選び方について説明しました。最後に、全体の内容をまとめておきます。
- ギターには、エレキギターとアコースティックギターの2種類がある。
- 価格帯は3~5万円が無難。
- インターネットよりも、できれば楽器店で探す。
- ブランドは紹介したものを参考に、自分の好きなものを。
- 中古・試奏・欠陥品に注意する。
はじめてのギターは、ずっと記憶に残るものです。安心して長く使い続けられるギターを、ぜひ見つけてください。『ギター初心者のための超かんたん弾き方講座』からご覧の方は、次は『7つのアクセサリーをそろえる』に進もう。