楽器屋さんに行くと、ギターのピックって色々種類が置いてあります。ギターを始めたばかり、もしくはギターをこれから始めようと思っている初心者さんは「どれを選んだらいいかわからん!!」と思うかと思います。
ギターピックの選び方をテーマに、ピックの素材や形、厚さの違いを初心者さんでもわかりやすいように解説していきます。
このページの目次
ギターピックの選び方! ピックを選ぶ時のチェックポイント
ピックは単音弾きであれ、コードストロークであれ、ギターの音に強弱をつけたり等、直接弦に触れる部分なのでたかがピックという事ではなく、非常に重要なアイテムです。
ですが先ほども言ったようにギターのピックは様々な会社から様々なピックが販売されているため、ギターを始めたばかり、もしくはギターをこれから始めようと思っている人からしてみたらどんなピックを買えばいいのかわからない訳です。
では、一体どんな所をチェックしてピックを選べばいいのかと言いますと、ギターのピックの選び方のチェックポイントは大きく3つあります。
- 素材
- 形
- 厚さ(硬さ)
です。中にはデザインも込みでチェックポイントが4つある人もいますが、ピックを選ぶ際は基本的には素材、形、厚さ(硬さ)がポイントです。初心者向けピックとしては以下が無難です。
- 素材⇒セルロイド
- 形⇒トライアングル(おにぎり)型
- 厚さ(硬さ)⇒Medium~Hard(Heavy)0.8mm~1mmくらい
無難なピックを選びつつも、他にどんな素材、形、厚さ(硬さ)のピックがあるのかを簡単に知っておくと良いと思います。各ポイントを順番に解説していきます。
ギターピックの選び方その1 素材の違いに注目
ギターのピックの選び方のポイントその1は「素材」です。
ギターのピックには様々な材質が使われていて、その中には定番と言われる物から意外な物まで様々な素材が使われています。どの様な素材が使われているのか順番に見ていきましょう。
ギターのピックの素材その1 セルロイド(セルロース)
ギターのピックの素材で一番の定番がセルロイド(セルロース)です。
癖も無く扱いやすいので、ギターを始めたばかりの人はとりあえず素材がセルロイドのピックを選ぶと良いでしょう。
ですがセルロイドのピックは削れやすいと言う特徴もあるので、素材がセルロイドのピックを購入するときは1枚だけ購入するのではなく、まとめて何枚か購入するのが良いかと思います。
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ギターのピックの素材その2 ナイロン
ギターのピックの素材その2はナイロンです。
ナイロンと言えば服の素材のイメージが強いですが、ギターのピックにも使用されています。
良くしなって弦の当たり心地も滑らか!そして音も柔らかいと言う特徴があります。
JAZZⅢというピックは分厚くしなりにくいナイロンピックですが、ロックやメタルなどの速弾きをするギタリストには非常に好まれます。
ギターのピックの素材その3 アクリル
次のギターピックの素材はアクリルです。
画像を見ての通り非常に透明度が高くてオシャレ。
硬くてしならず弾いたときのアタック感も非常に強いので音量が出やすい特徴があります。
が、しかし!他のピックに比べてお値段は少々お高めです。
ギターのピックの素材その4 ウルテム
ギターのピックの素材その4はウルテムです!
このウルテム素材のピックは2000年以降になって見かけるようになってきました。
弾いた時の感触が爪やべっ甲に近いと言う触れ込みで売り出され、滑らかで引っかかりが少なくドライなサウンドが特徴的です。
確かに他の素材のピックに比べると人の爪に近い印象は受けます。
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ギターのピックの素材その5 ポリカーボネート
ギターのピックの素材その5はポリカーボネートです。
アクリルほどではないですが透明度がありデザイン性に優れています。
ハッキリとしたアタック感とメリハリのある尖ったサウンドが特徴的です。
癖は少ない方で、使いやすいピックかと思います。
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ギターのピックの素材6 メタカーボネート
ギターのピックの素材その6はメタカーボネートです。
ポリカーボネートの兄弟的な素材なんですが、ポリカーボネートと同じく艶があってデザイン性に優れ、硬度が高く、はっきりしたサウンドが特徴的です。
摩耗にも強いので削れにくいと言うのもポイント。
ギターのピックの素材その7 PPS
ギターのピックの素材その7はPPS(ポリフェニレンサルファイド)です。
PPSは万能型の素材と言え、適度なしなり具合と硬質なアタック感が特徴です。
高速カッティングやテクニカルな速弾きの際には心強いピックになるでしょう。
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ギターのピックの素材その8 PVC
ギターのピックの素材その8はPVC(ポリ塩化ビニール)です。
ま、いわゆる塩ビという素材ですね。
この素材は硬軟自由に調整できるのが特徴的で、色んなメーカーから様々なタイプのピックが販売されています。
ただアタック感が他の素材に比べると弱めな印象があります。
オリジナルピックの素材としては人気が高いです。
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ギターのピックの素材その9 金属
ギターのピックの素材その9は金属。
金属のピックなんてあるの?って思うかも知れませんが、最近は確かにお店で見かける機会は減ってきましたが確かに金属製のピックはあります。
弦に当たった時の他にはない特徴的なサウンドは、人とは違う音を求めるギタリストにおすすめです。
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ギターのピックの素材その10 ポリアセタール
ギターのピックの素材その10はポリアセタールです。
この素材の特徴は結構使い込んでも削れにくく、温かみのあるサウンドが特徴的です。
バランスよく比較的どんな音楽にも合う万能型と言えますが、ツルツルと滑りやすく、ピックがずれやすいと言うデメリットがあるので、まだピックをうまく持てない初心者さんにはあまり向かないかと思います。
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ギターのピックの素材その11 木材
ギターのピックの素材その11は木。木材です。
木のピックもあるのか!と驚くかと思いますが、実際あるんです。
柔らかく温かいサウンドが特徴的ですが、基本的には厚みがあるので、様々なジャンルに対応できるのかと言うと難しいかなといった所です。
ギターのピックの素材その12 べっ甲(本鼈甲)
ギターのピックの素材その12はべっ甲です。
べっ甲と言えば昔からメガネのフレームなんかに使われる高級感あふれる素材ですが、ピックの素材としても使われています!
べっ甲はピックの素材としてはこれ以上ないほどに最高レベルの素材で、まるで爪で弾いたかのようなクリアで滑らかなサウンドが特徴的です!
べっ甲は熱によって変形すると言う特徴があり、使えば使うほどギタリストの指になじんでいきます。
が、しかし、加工に非常に手間がかかることや、べっ甲の素材であるタイマイというウミガメがワシントン条約で保護されている為、保護より前に輸入された材料でしか作れないので非常にレアであり高価なのがネックです。
ちなみにお店でよく見かけるの安いのは本当のべっ甲ではなくべっ甲柄です。
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ギターのピックの素材その13 象牙
ギターのピックの素材その13は象牙です。
象牙はべっ甲と同様にワシントン条約によって保護されているので、もう日本に入ってくることはありません。
それ故に現在では滅多にお目にかかることは無く、もし見つけたとしても他のピックに比べてに高価です。
癖があまりなく弦当たりも滑らかで幅広いジャンルに対応できますが、割れてしまう事があるのがネックです。
ギターのピックの素材その14 タスク
ギターのピックの素材その14はタスクです。
タスクとは人工象牙といわれ、ギターのナットやブリッジ、サドルの素材としても使われています。
あくまでも人工ですが、音は象牙に勝るとも劣らず、他の素材では表現出来ないクリアで爪に近いサウンドが特徴的です。
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ギターのピックの選び方その2 ピックの形の違いに注目
ギターのピックの選び方で重要なポイントその2は、ピックの形です。
ピックの形には様々な種類がありますが、代表的なのがいくつか存在しますので順番に紹介していきます。
トライアングル(おにぎり)型
まず一つ目はトライアングル型。
またはおにぎり型と呼ばれるピックの形です。
このピックの特徴は持つ面が広く初心者でも扱いやすいと言う点と、3つの角がどこも同じように使用できるので、他のピックよりも長持ちすると言う点です。
コードストロークやカッティングなどを多用するギタリストによく使われています。
ティアドロップ型
次はティアドロップ型です。
様々なピックの形がある中では最もポピュラーな形と言えるでしょう。
おにぎり型よりも先端が鋭角になっていてコードストロークなどのバッキングや、ギターソロなどのリードプレイなど幅広く対応できます。
私も画像のとは違いますがなんやかんや使った結果ティアドロップ型のピックを使用しています。
ジャズ型
次はジャズ型です。
ジャズ型はティアドロップ型の先端を更に鋭角にし、サイズも小さくしたモデルの事を言います。
他のピックの形よりもより少ない力でハッキリとした音を鳴らせるのが特徴です。
ジャズやフュージョン、ヘヴィメタルなどのテクニカルなプレイをするギタリストに好まれて使用されています。
サムピック
次はサムピックです。
サムピックは今まで紹介したピックとは使い方が違います。
普通のピックは指で挟んで持ちますが、サムピックの場合は親指にはめて使うフィンガーピッキング用のピックです。
フォークソングなどでアルペジオを多用するギタリストに使用されてきましたが、必ずしもそうではなく、テクニカルなプレイを好むギタリストの中にも使用している人がいます。
ギターのピックの選び方その3 厚さ(硬さ)の違いに注目
ギターのピックの選び方その3はピックの厚さ(硬さ)です。
ピックには素材・形同様に、様々な厚さがあります。
ピックの厚さはそのままピックの硬さに直結するわけですが、ピックが薄いと柔らかくピックがしなるのでとても繊細な音が鳴りますし、ピックが厚いと当然ですがピックは硬くほとんどしならないのでアタック感の強い音が鳴ります。
ピックの厚さ型さはピックに表記されているのですが、どのように表記されているのかと言うと、
- Thin(シン)またはSoft(ソフト)~0.5mmくらい
- Medium(ミディアム)0.8~0.9mmくらい
- Hard(ハード)またはHeavy(ヘヴィ)1mm~くらい
- ExtraHard(エクストラハード)またはExtraHeavy(エクストラヘヴィ)1.5mm~くらい
メーカーによって多少異なりますが、このように表記されています。
ギターを始めたばかり、もしくはこれからギターを始めようと思っている初心者さんは、あんまり柔らかいピックだとクネクネして使いづらいかと思うので(個人差はありますが)標準的な厚さのMediumか、厚くて硬めのHard辺りがおすすめです。
まとめ
ギターのピックにも様々な素材、形、厚さ(硬さ)の違いがあることがわかっていただけたかと思いますし、ある程度どのようなピックを選べばよいのか絞りこめたかと思います。
最初にも書きましたが、とりあえずギター初心者さんはどの様なピックを選ぶのがおすすめかと言うと、
- 素材⇒セルロイド
- 形⇒トライアングル(おにぎり)型
- 厚さ(硬さ)⇒Medium~Hard(Heavy)0.8mm~1mmくらい
と言ったピックをまず選ぶのが無難です。
とりあえずこれを起点にピックの素材を変えてみたり、形を変えてみたり、厚さを変えてみたりして、徐々に自分の好みのピックを探していきましょう。