ギターのオープンチューニングの種類
ギターのオープンチューニングはブルースやカントリーなどで多く使用され、特にボトルネック奏法(スライドバーを指にはめたスライド奏法)をするギタリストの多くがオープンチューニングでギターを弾いています。
で、一言にオープンチューニングと言っても色々種類がありまして
【ギターのオープンチューニングの種類】
■ オープンGチューニング
■ オープンAチューニング
■ オープンEチューニング
■ オープンⅮチューニング
■ オープンGmチューニング
■ オープンAmチューニング
■ オープンEmチューニング
■ オープンDmチューニング
■ ナッシュビルチューニング
■ DADGAD
■ DADEAD
■ DGDGCD
■ DGDGAD
■ GBDGBD
とまあざっとこの位あります。ここでは、一つ一つチューニングのやり方を解説していきます。
ギターのオープンチューニングのやり方
一気に全部覚えると言うのは至難の技なので、最初はその時その時で確認しながら練習していくと良いでしょう。
ギターのオープンGチューニングのやり方
■6弦=D
■5弦=G
■4弦=D
■3弦=G
■2弦=B
■1弦=D
オープンGチューニングはザ・ローリング・ストーンズ(THE ROLLING STONES)のギタリストキース・リチャーズがよく使うチューニングなのでロック好きにもなじみ深いチューニングです(ただし、キース・リチャーズの場合6弦を外している)。
オープンGチューニングのやり方は、レギュラーチューニングから6弦、5弦、1弦を全音(1音)下げるだけです。
ギターのオープンAチューニングのやり方
■6弦=E
■5弦=A
■4弦=E
■3弦=A
■2弦=C#
■1弦=E
オープンAチューニングのやり方は、レギュラーチューニングから4弦、3弦、2弦を全音(1音)上げる事で出来ます。
ちなみに、オープンGから全音上げた状態がオープンAになるので、オープンGと同じ奏法で演奏できます。
音を上げるという事は弦の張力が強くなり、普段よりネックに負荷がかかるのであまり太い弦で行うのはおすすめできません。
ギターのオープンEチューニングのやり方
■6弦=E
■5弦=B
■4弦=E
■3弦=G#
■2弦=B
■1弦=E
オープンEチューニングのやり方は、レギュラーチューニングから5弦と4弦を全音(1音)上げて、3弦を半音上げる事でできます。
現代の三大ギタリストの一人でスライドギターの名手であるデレク・トラックスが頻繁に使うチューニングでもあります。
ギターのオープンDチューニングのやり方
■6弦=D
■5弦=A
■4弦=D
■3弦=F#
■2弦=A
■1弦=D
オープンDチューニングのやり方は、レギュラーチューニングから6弦と1弦を全音(1音)下げて、3弦と2弦を半音下げる事でできます。ややこしいですね。
ギターのオープンGmチューニングのやり方
■6弦=D
■5弦=G
■4弦=D
■3弦=G
■2弦=B♭
■1弦=D
オープンGmチューニングのやり方は、オープンGから2弦を半音下げればOKです。
ギターのオープンAmチューニングのやり方
■6弦=E
■5弦=A
■4弦=E
■3弦=A
■2弦=C
■1弦=E
オープンAmチューニングのやり方は、オープンAから2弦を半音下げればOKです。
オープンGmチューニングから全弦全音(1音)上がっているので、オープンGmチューニングとおなじ感覚で演奏することが出来ます。
ギターのオープンEmチューニングのやり方
■6弦=E
■5弦=B
■4弦=E
■3弦=G
■2弦=B
■1弦=E
オープンEmチューニングのやり方は、オープンEから3弦を半音下げればOKです。
レギュラーチューニングから考えると5弦4弦が全音(1音)上がっていて、その為弦の張力が強くなるのでアコギではあまり使用されません。
ギターのオープンDmチューニングのやり方
■6弦=D
■5弦=A
■4弦=D
■3弦=F
■2弦=A
■1弦=D
オープンDmチューニングのやり方は、オープンDから3弦を半音下げればOKです。
ナッシュビルチューニングのやり方
■6弦=E
■5弦=A
■4弦=D
■3弦=G
■2弦=B
■1弦=E
ナッシュビルチューニングのやり方は、一見レギュラーチューニングと同じに見えますが、6弦から3弦まで1オクターブ上げてチューニングします。
当然そうなると通常の弦では無理なので、12弦ギター用の弦の細いほうを使用したりします。
変則的なチューニングですが、1オクターブ上がっただけなので、レギュラーチューニングと同じ押さえ方が出来ます。
ギターのDADGADチューニングのやり方
■6弦=D
■5弦=A
■4弦=D
■3弦=G
■2弦=A
■1弦=D
なんじゃこのチューニング!と思うかも知れませんが、チューニングの順番から通称「ダドガド」もしくは「ダッドガッド」と呼ばれています。
DADGADのやり方は、レギュラーチューニングから6弦、2弦、1弦を全音(1音)下げるとできます。
変則チューニング中の変則チューニングとして知られ、民族的な響きは病みつきになりますよ。
ギターのDADEADチューニングのやり方
■6弦=D
■5弦=A
■4弦=D
■3弦=E
■2弦=A
■1弦=D
DADEADも通称「ダデッド」なんて呼ばれています。
やり方は、オープンDチューニングから3弦を1音半下げると完成です。
こちらもダッドガッド同様に民族的な響きが特徴的です。
ギターのDGDGCDチューニングのやり方
■6弦=D
■5弦=G
■4弦=D
■3弦=G
■2弦=C
■1弦=D
DGDGCDは。。。うまい事語呂合わせ出来ないのでそのまま読みます笑
やり方は、オープンGから2弦を全音(1音)上げるとOKです。
ギターのDGDGADチューニングのやり方
■6弦=D
■5弦=G
■4弦=D
■3弦=G
■2弦=A
■1弦=D
DGDGADのやり方は、オープンGから2弦を全音(1音)下げればOKです。
ギターのGBDGBDのやり方
■6弦=G
■5弦=B
■4弦=D
■3弦=G
■2弦=B
■1弦=D
パッと見た感じ、何とも変わったチューニングだなぁって思いますよね。
GBDGBDのやり方は、オープンGチューニングから6弦を1音半上げ、5弦を1音上げると完成です。
これで2オクターブ違いのGBDが出来るわけです。
ギターをオープンチューニングにする利点
ギターをオープンチューニングにするのは当然利点があるからするわけですが、一体どのような利点があるのかと言うと
【ギターをオープンチューニングにする利点】
■ 開放弦の響きが美しい
■ 開放弦を鳴らせば特定のコードになる(オープンGならG)
■ ボトルネック奏法(スライドギター)がやりやすくなる
■ ステージでタバコが吸えるから(キース・リチャーズ談)笑
このような利点が挙げられます。
ま、最後のは冗談としておいて、開放弦の響きが美しいと言うのが一番の利点だと思います。
オープンチューニングは開放弦を弾いた時に特定のコードの音が鳴るようにチューニングするので、普段押さえて弾いているコードとは一味違う音色が響きます。
ギターのオープンチューニングの種類とやり方 利点の解説!のまとめ!
最初は種類がありすぎてオープンチューニングを覚えるのにくろうするとおもいます思いますが、ブルース、カントリー、サザンロックなどのコピーをするとなると高確率で使用するチューニングなので、コピーする曲に応じてその都度覚えていきましょう!